現在使っている蛇口を新しいものに交換したいと検討をしている人は、まず、水道の蛇口の種類を知っておく必要があります。なぜなら、蛇口にはさまざまなタイプがあり、適した種類を選ばないと設置できない場合があるからです。そのため、事前に交換したい蛇口が、どのタイプの種類なのか把握しておくことが重要なのです。
この記事では、蛇口を交換する前に知っておくべき種類や、交換方法についてご紹介します。また、せっかく新しい蛇口に交換するのであれば、利便性の高いものを選びたいですよね。そこで、利便性の高い蛇口についてもご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
水道蛇口の種類【取り付け方の違い】
今使っている蛇口を交換する際は、同じ種類のタイプを選ぶ必要があります。なぜなら、誤って違う種類を選んでしまうと取り付け方が異なるため設置できない場合があるからです。そのため、水道の蛇口の種類を知って同じタイプのものを選ぶことが大切なのです。
水道の蛇口の種類は、大きく分けて5種類あります。今使っている蛇口がどのタイプのものか判断しやすいようわかりやすくご紹介します。
ワンホール混合栓
シングルレバーで混合栓のタイプのものです。シングルレバーとは、レバー1本で水とお湯の量と温度を調節できるものです。蛇口には「水温」「水量」を調節するためのバルブカートリッジという部品が内蔵されています。
ワンホール混合栓は、このあと説明する「ツーホール」タイプの蛇口への交換はできません。
台付きツーホール
2つの水栓と同時につなげる蛇口のことです。ツーホールには「台付き」のほかにも、このあと紹介する「壁付き」があります。また、昔ながらの2つのハンドルで温度調節をするツーハンドルのタイプと、レバーで温度調節をするシングルレバーのタイプがあります。
ワンホールタイプと性能は変わりませんが、取り付ける際に2つの水栓と同時に取り付ける必要があるため、ワンホールタイプの混合栓への交換はできません。
壁付きツーホール
壁の中に水栓が埋まっているタイプの蛇口です。このタイプは、水とお湯の給水管の幅を計測して同じサイズのものでないと取り付けできません。
単水栓
単水栓は、水もしくはお湯のみが出るワンハンドルのものです。単水栓は単水栓のみの交換しかできません。
コンビネーション
コンビネーションは、ハンドルと給水が分かれているタイプです。穴は2つありますが、台付きツーホールとは互換性がないため取り付けはできません。
それぞれの蛇口のタイプがわかったら、次の章では、水の出し方や温度調整についてご紹介していきます。
水道蛇口の種類【水の出し方や温度調整方法の違い】
水道の蛇口は種類が同じであれば、交換が可能です。せっかく交換するのであれば、掃除がしやすいなど、今よりも利便性が高いものにしたいですよね。そこで、ここでは、水の出し方や温度調節方法に注目して解説していきます。
ハンドル
ハンドルタイプでツーホールのものは、ハンドルを回すと水とお湯がそれぞれ出てきます。水とお湯はハンドルを回して自分好みの温度調節が可能なタイプです。
シングルレバー
シングルレバーは、レバーの左右に動かすことで水とお湯を選ぶことが可能です。このタイプのものは、レバーで温度調節することができるものになります。
サーモスタット
おもにお風呂に設置されているタイプになります。サーモスタットは、ハンドルが2つあり、1つは、上下に動かすことで水とお湯が調整でき、もう一方で蛇口とシャワーの切り替えが可能です。
二口水栓
給水管が1つに対し、蛇口が2つあるタイプです。ハンドルと蛇口が2つずつあり、1つの蛇口にホースをつなげて、もう一方で手を洗うことができるので、ガーデニングなどの屋外で使われていることが多いです。単水栓なので、水、もしくはお湯のみが蛇口から出てきます。
水道蛇口の種類【水の出方の違い】
蛇口を交換するにあたって、水の出方を変えてみてはいかがでしょうか。水の量を調整できれば、節水にもつながりますし、水道代が抑えられる場合があるのです。そのため、どんな種類の水の出方があるのかそれぞれ、みていきましょう。
シャワー・泡まつ(ほうまつ)
水の出方を、ストレートでなく、シャワータイプにすると節水効果につながります。水はストレートで出すよりも、シャワーだと空気を含むため広がりやすくなるのです。そのため、少しの量で食器などが洗えるため毎日食器洗いする人におすすめです。
シャワータイプの中には、ホースが付いているタイプもあります。ホースがついているので、どこにでも水が届くため掃除がしやすくなります。このタイプは、シンクで利便性が高いといわれているのです。ホースが伸びるので、広範囲で水をかけることができ、コップに入れて水を流さなくてよいというメリットがあります。
自動止水
ある一定の量の水が出ると止まる仕組みです。洗濯機やお風呂場などで設置されていることが多く、自動で止めてくれるため、水を出しっぱなしにしなくて済むというメリットがあります。
蛇口の交換方法
水道の蛇口の種類が決まったら、次は交換する方法をご紹介します。蛇口の交換には、蛇口内部の構造や、接続部分に使うシールテープなどの基本知識がいるため、自分でおこなうのが不安であれば、業者に依頼しましょう。
蛇口交換に必要なもの
蛇口の交換には、以下の道具を事前にそろえておきましょう。
・モンキーレンチ(ネジを緩めたり閉めたりするため)
・シールテープ(蛇口と配管の水漏れを防ぐため)
・マイナスドライバー(止水栓を閉めるため)
この道具のほかに床が水浸しにならないようタオルをいくつか用意しておくとよいでしょう。
交換の手順
蛇口の交換の手順は下記のとおりになります。
1.止水栓を閉める
2.蛇口を外す
3.配管の中を掃除する(※壁付タイプの蛇口には、シールテープを巻く)
4.新しい蛇口を取り付ける
5.1で閉めた止水栓を開けて水が流れるか確認する
(※作業した箇所から水漏れがないか確認)
蛇口を交換中に止水栓を閉めても水が止まらないときは、止水栓に使われているパッキンが劣化したり、どこかが故障したりしているかもしれません。
そのときは、悪化しないためにもすぐに水漏れ修理のプロの業者に依頼してください。また、無事交換できたとしても接続部分が緩かったりするとその箇所から水漏れしてくるおそれがあります。そのため、蛇口交換は業者に依頼することをおすすめします。
業者は、経験豊富なため、どんな蛇口でも交換することが可能です。また、水漏れ修理のプロなので、万が一、違う場所にトラブルが起きてもすぐに解決してもらえるでしょう。費用を抑えるためにDIYしたにもかかわらず、破損してしまうと思わぬ出費がかさむ場合もあります。失敗しないで交換するためにも、業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
水道の蛇口には種類があるので、まずは交換する蛇口のタイプを把握してください。蛇口のタイプが決まったら、目的に合わせて利便性の高い蛇口を選んでみてはいかがでしょうか。毎日使う人であれば、節水効果のある蛇口に交換するのがおすすめです。
また、蛇口の交換には、専門知識が必要のため、手順をしっかり理解してからおこないましょう。はじめに止水栓を閉めることを忘れないでください。作業中に水が溢れるおそれがあります。
使っている蛇口の種類がわからないほか交換するのに不安があれば業者に相談してください。業者であれば、依頼者の目的にあった蛇口を選んでくれるほかスピーディーに交換が可能です。困ったことがあれば、一人で悩まず、業者に相談してみましょう。
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