壁リフォームは意外とDIYできちゃう?貼る・塗る・間切り壁リフォーム

2021.4.30

壁リフォームは意外とDIYできちゃう?貼る・塗る・間切り壁リフォーム

近年DIYが流行って、何でも自分の手でやってみるという方が増えてきました。
日曜大工ほどのものから始まって、なかにはご自宅のリフォームを自分でやってしまうなんていう方もいらっしゃるくらいです。

そんなリフォームのひとつには壁リフォームがあります。
お部屋の印象にとても影響を与える壁ですから、自分好みに合わせて変えたいという方も多い事でしょう。

普段からDIYをやらない方は「そんなことまで自分でできるの!?」とびっくりしてしまうかもしれませんが、意外にも十分自分でできる壁リフォーム。

今回はその壁リフォームについてご紹介します。
ぜひお読みください。

1.壁リフォーム方法!種類はいくつ?

では、壁リフォームにはどのような方法があるのでしょうか。

1-1.壁紙を張り替える

まず思いつくのは「壁紙を張り替える」という方法です。古い壁紙をはがして、新しい壁紙を張るというシンプルな手段です。
現在は、ホームセンターやネットショッピングなどで様々な壁紙を購入することが可能です。また、DIY用に壁紙を張り替えるのに必要な道具がセットになっているものもあります。

時間と手間はかかってしまいますが、自分の好みの壁紙を見つけてこれさえすれば、業者に依頼するよりも3分の1ほどの費用で実行することができます。

1-2.壁を塗る

壁紙を張り替えるほかに、「壁を塗ってしまう」という方法もあります。内壁塗装という言い方もします。
こちらも壁紙同様、必要な道具がセットになっているものがホームセンターやネットショッピングなどで手軽に購入することが可能です。

壁紙のようにピシッときれいには仕上がりませんが、そこに手造り感や味を見出す方も多く、DIYの醍醐味といえるかもしれません。

室内で使用するので、塗料にはなるべく人体に影響の少ない水性塗料がおすすめです。
また、最近では塗った部分が黒板として使えるようになる塗料もあったりとユニークなものも多く出回っています。
      1.壁リフォーム方法!種類はいくつ?

1-3.漆喰を使う

「漆喰を塗る」というのもメジャーな手段のひとつです。壁に塗る塗料に漆喰を使います。
漆喰とは水酸化カルシウム、炭酸カルシウムを主成分として作られる塗料で、お城の外壁によく使われています。

外壁に使われていた漆喰ですが、内壁として使ってもメリットがあることがわかっています。
もともと外壁に使われていた分、耐久力があります。これは「色」に対しても言えて、漆喰は白さを長くキープするといわれています。

また、火にも強く、防火剤として建築基準法にもばっちり対応しております。燃えてしまっても、ダイオキシンなどの有毒ガスが発生しないのもメリットのひとつです。

湿度を調節してくれる機能もあり、建物の結露を防ぎ、劣化の速度を遅くしてくれます。また、シックハウス症候群の原因といわれるホルムアルデヒドや、トルエン・キシレンなどのVOC揮発性有機化合物を吸着分解して、快適な住環境を作ってくれます。

抗菌性があって、カビや細菌の繁殖を抑えてくれたり、汚れが着きにくかったりというメリットも注目を集めつつある理由です。

1-4.珪藻土

最近、お風呂マットとして流行した「珪藻土」も実は漆喰のように壁の塗料として人気の素材です。
珪藻土とは植物プランクトンの死んだ殻が沈殿して化石になった土のことです。
珪藻土を壁材として使用する最大のメリットはなんといっても調湿作用でしょう。
人間にとって快適な湿度である40~60パーセントを自動で保ってくれるので、「呼吸する壁」という異名があるくらいです。
漆喰よりもこの調湿作用は優れているといわれています。

脱臭・消臭作用も大きなメリットです。珪藻土は湿度調節の際に湿気を吸い込んでくれるのと同時に、臭いも吸収してくれます。なかには、5年経っても猫の臭いが気にならない、という声も上がるくらい、消臭作用に優れています

ほかにも、断熱材として使用されるくらい火に強いなど壁材として優れた機能を多く備えています。

1-5.砂壁

和室の内装では「砂壁」がよく見られます。古来より日本人に愛されてきた砂壁は日本の気候に合っている素材です。
調湿作用のほかに、シックハウス症候群の原因となる有害物質を吸収してくれるためアレルギー対策としての効果もあります。
防火性も高く、壁材として根強い人気があります。

ですが一方で、その人気を揺らがせるデメリットもあります。
砂でできているため、劣化してくるとポロポロと砂がこぼれ落ちて、掃除が手間だという声も多くあがっています。

壁リフォームの際には砂壁の上から壁紙を張ったり、漆喰や珪藻土に塗り替えたりするケースも少なくなくなってきました。
            1.壁リフォーム方法!種類はいくつ?

2.DIYビギナーが挑戦できる部分的な壁リフォームとは

前章では壁全体をリフォームすることを書きましたが、DIYビギナーで自身がないときは、部分的に壁リフォームをしてみるところから始めてみるとよいかもしれません。

2-1.部分タイル使いでアクセントを作る

壁の一部分にタイルを張ってみると、ちょっとしたアクセントになるかもしれません。
タイルは水や熱に強いので、壁材にも適しています。

最近のタイルはツルツルのものだけではなく、レンガ調のものもあったりと素材の雰囲気を楽しめたりもします。
タイルリフォームのやり方は、タイルを張る部分を決めて、自分の好きな形・サイズにタイルを切って、テープで張り付けるだけという手軽さです。
簡単お手軽に壁のアクセントを作ることができます。

2-2.ウォールステッカーでアクセント

ウォールステッカーは壁のアクセントとして最もポピュラーなものではないでしょうか。別名「インテリアシール」ともいいますが、オシャレなカフェやお店などでよく見かける壁に張るタイプのシールです。

現在では100円ショップなどでも売られているくらい、どこでも手軽に購入できるようになりました。
簡単に貼ったり剥がせたりできるので、賃貸住宅にお住まいの方でも楽しめます。
            2.DIYビギナーが挑戦できる部分的な壁リフォームとは

2-3.マスキングテープを使って模様を

特にインテリアに興味があるわけではないけど、マスキングテープを集めている方は多いのではないでしょうか。
和紙でできていて、簡単に貼ったり剥がしたりできるようになっているマスキングテープは実はインテリアの強い味方にもなるのです。

その粘着力から壁紙を傷つけることなく直接貼ることができるので気軽に、様々なバリエーションのオリジナル壁紙を貼ったかのようなアレンジをすることができるのです。

3.これなら比較的簡単!壁リフォームDIY

ワンポイントでの部分的な壁リフォームを楽しんだら、いよいよ壁一面にチャレンジしてみましょう。
難易度はもちろん上がりますが、現在は簡単にできるように壁の素材自体に工夫がされているものもたくさんあります。

3-1.生のり付き壁紙を貼る

「生のり付き壁紙」というものがDIYのなかでは主流になっています。壁紙にあらかじめのりがついているので、フィルムを剥がして貼るだけという、お手軽さで人気です。

まるで巨人の背中に湿布を張るような感覚ですが、大きな範囲の作業になるので集中力はとても必要になります。
貼った後は壁に合わせて余分な壁紙をカットしたり、足りなかった部分の隙間を埋めたりします。
また、壁紙の周囲や隙間をコーティング剤でコーティングする仕上げ作業もあります。
           

3-2.ボーダーを貼って壁リフォームする

ファッションでは、横縞模様のことをボーダーと言いますが、壁紙に置いてのボーダーは少し違います。
帯状の装飾用の壁紙をボーダー(トリムボーダー)といいます。
壁全体のサイズではないので扱いやすく、貼る際のミスも少ないです。

貼り方にも様々なバリエーションがあります。
種類の違う壁紙の境目に貼る、天井と壁の境目に貼る、1枚の壁紙の間に貼る、部屋の入り口や窓などを囲うように貼る、といった具合です。貼り方によって印象が大きく変わるので、ボーダーを貼るだけで十分なリフォームになりえます。

3-3.室内用水性ペンキとは

貼るではなく、塗る方向で壁リフォームをするなら。室内用水性ペンキの使用がおすすめです。
水で薄めることができて、初心者の方でも非常に扱いやすいことが特徴です。

失敗しても、乾く前であれば水で拭き取ることができ、また塗装用の用具もほとんどが水で洗える点もメリットといえるでしょう。
最近は塗った部分が黒板やマグネットになったりする商品も発売されたりと、デザインだけでなく機能的な面でも面白いリフォームにすることができます。
      3.これなら比較的簡単!壁リフォームDIY

4.ちょっと難しめの壁リフォームDIY

前章の壁リフォームができれば初心者卒業!あなたも立派なDIY職人です。
そこからさらに難易度の高い壁リフォームに挑戦してみるのはどうでしょうか。

4-1.柄入りの壁紙に張り替える

壁紙の張り替えは、柄があると難易度が格段に上がります。貼り方、方法は同じなのですが、柄を合わせなければいけないからです。

この柄を合わせる工程のことを「柄合わせ」といい、壁紙を貼る際に最も神経を使う部分です。
壁紙によっては柄合わせ用にしるしがついていたりして、やりやすくなっているものもありますのでそういった商品を始めから選ぶのもよい方法かもしれません。

4-2.珪藻土を使う壁リフォーム

室内用水性ペンキを塗装した方は、次に珪藻土を使ってみるのはいかがでしょうか。
ペンキと違って塗るのはとても大変ですが、自分の手によって塗装された壁にとても愛着がわくかもしれません。

珪藻土を壁紙の上から直接塗ってしまうというやり方がありますので、ここで簡単にご紹介します。
 

【1】養生

マスキングテープで、塗装する面としない面を区切り、塗装が飛び散っても大丈夫なように、床やドアなどを保護します。この作業のことを養生といいます。キレイに仕上げるためには必須の作業です。
 

【2】下地処理(下塗り)

壁紙にカビが発生していないか確認し、あるようでしたら、市販のカビ取り剤でカビをキレイに落としておくことが必要です。
キレイな状態になればいよいよ下地処理に取り掛かります。下塗りとして仕上げに塗るのと同じ珪藻土を薄く全体に塗ります。
全体的に平らになるようにあくまで薄く塗るのがポイントです。

 

【3】仕上げ塗り

綺麗な平らになるように塗るのはプロにしかできない職人技といわれています。
ここでは逆に模様をつけて、凸凹や塗りムラが気にならなかったり、味になったりするようにしてみましょう。

 

【4】養生を剥がす

塗装が塗り終わったら、塗料が完璧に乾いてしまう前に養生を剥がします。
完璧に乾いてしまってからだと、養生と一緒に剥がれてしまうことがあるので、半乾き程度の時に養生だけ剥がしましょう。
また、完全に乾くまでは通気をよくして、家具なども設置しないようにしましょう。
      4.ちょっと難しめの壁リフォームDIY

5.ここまでできたらプロ!壁リフォームの本髄に迫ろう

前章でご紹介した柄のある壁紙を貼ったり、珪藻土を塗ったりすればもう十分すぎるほどの腕前といってよいでしょう。
しかし、ここまできたらとことん壁リフォームを極めてみるのはどうでしょう。

5-1.のり無しの壁紙は難しい?メリットは?

これまでは生のり付きの壁紙を貼ってきました。「生のり付き」壁紙があるということは、「のりなし」壁紙もあるということです。
貼りやすさを考えたら圧倒的にのり付きの方が便利に思えますが、のりなし壁紙にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

のりなし壁紙のメリットはなんといっても種類が豊富にあることでしょう。
ものによっては、のりの「あり・なし」両方揃っている商品もありますが、やはりのりなしの方が、デザインが多く揃っています。
また、のりが付いていない分だけ価格も安いです。
のりを別で購入したとしても、のり付きより費用を抑えることができます。

また、のり付きの場合は購入後およそ2週間以内に貼る必要がありますが、のりのない場合はそのような期限がありません。

このようにメリットの多いのりなし壁紙ですが、もちろんデメリットもあります。

のり付けの大変さももちろんですが、作業にある程度広いスペースを確保する必要がある点も住居環境によっては大変でしょう。
また、接着面を保護するセロファンがない分、保管しているときや持ち運びの際に破れやすいといった点もあります。

まさに、のりなし壁紙はのり付き壁紙のワンランク上の難易度があるといえるでしょう。

5-2.輸入壁紙を選ぶときのコツ

のりなし壁紙の中でもよりこだわりたい方は「輸入壁紙」を選ぶとよいでしょう。
様々な国で作られている壁紙は、その国々の特徴があり、日本産にはない良さがたくさんあります。

材質も紙のものと不織布でできているものがあり、それぞれ材質による質感や風合いが楽しめます。

そのなかでも、不織布は施工がしやすく、初めてのりなし壁紙を貼る方にもおすすめです。
紙に比べて丈夫で破れにくく、水に濡れても伸び縮みが少ないのが不織布の特徴です。
この特徴から壁側にのりを塗って施工することができるので、紙に比べて簡単に貼りつけることができます。

「どうしてもこのデザインが紙製しかない!」という方以外は、まずは不織布から選んでみるとよいでしょう。
      5.ここまでできたらプロ!壁リフォームの本髄に迫ろう

6.壁リフォームの費用ってどれぐらいかかるもの?

では、ここまで様々な壁リフォームの方法をご紹介してきましたが、その費用はいったいいくらくらいかかるものなのでしょうか。

壁リフォームにかかる費用は、主に人件費、材料費などですが、業者によって請求額がバラバラなことも少なくありません。
もちろん、施工場所の広さにもよるのですが、5万円~20万円弱ほどといったあたりが相場といえるでしょう。

特に、漆喰や珪藻土を塗る左官仕上げ職人の手によって行われるので人件費が多くかかります。
もちろん、その分職人技で施工されますので、仕上がりの綺麗さや出来はとてもしっかりしたものになるでしょう。

ペイント塗装や壁紙の張り替えとなってくるとそこから多少料金が下がってきます。
ですが、壁の状況などによっては下地作りをしっかりとしなければならない場合もあり、その際には費用が掛かってしまう可能性もあります。

これをDIYでやるとなると、費用は材料費、工具代のみになります。
壁紙の張り替えや塗り替えでも2万以内で済むことも多く、マスキングテープやウォールステッカーを貼るだけならば数千円程度となるでしょう。
      6.壁リフォームの費用ってどれぐらいかかるもの?

7.壁リフォームで壁を撤去・増やしたい!費用について

壁リフォームの中でも、壁の撤去や壁を増やすとなると、さらに費用がかかります。
「壁を撤去して2つの部屋を1つの大きな部屋にしたい」と思われる方も少なくないと思います。

「そもそも壁は壊して大丈夫?」という疑問がでてくるかもしれませんが、結論からいってしまえば、「中に配線がなかったりする壁は大丈夫」ということになります。
もし配線があったりしても、配線のし直しなどは可能であることも多いので、プロに見てもらって判断をするとよいでしょう。

壁を撤去する際の工程はおよそ、以下の通りになります。

・既存部分を守るための養生
・壁の撤去解体・廃材回収作業
・天井、床部分の壁があった部分の補修
・ハウスクリーニング

あくまでとある業者の一例ですが、これで5日間ほどの施工期間です。
ここに配線のし直しなどがあると日数と費用がかかってきます。

また、費用の内訳はこのようになります。

・工事を行う大工さんの日当=約1万円/人日=約5~10万円
・壁の撤去作業にかかる材料費=約8万円
・補修にかかる材料費=約10~20万円
・ハウスクリーニング費用=2万円
【合計金額=約25~40万円】

これもあくまで一例としてご参考にしてください。
      7.壁リフォームで壁を撤去・増やしたい!費用について

間仕切り壁とは

逆に壁を造りたいという方もいらっしゃるでしょう。
子供部屋や、収納スペースを新たに作るときに「間仕切り壁」という壁を新たに設置するパターンが一般的です。

間仕切り壁の設置はそれほど難しいことはありません。
照明やコンセントの方よりに気を付けて、仕切りたい箇所を業者の方に指定する程度です。

費用としてはおよそ10~20万円ほどですが、壁の高さによって費用も変わったりします。
また、工務店などがアフターサービスでさらに安く施工してくれる場合もあります。
      7.壁リフォームで壁を撤去・増やしたい!費用について

8.マンションでの壁リフォームで注意はある?

マンションにお住まいの方にも壁リフォームをしたい、という方はいらっしゃるでしょう。
賃貸ならもちろん大家さんとの相談が必要になりますが、分譲の場合はどのような点に注意する必要があるのでしょうか。

やはり、マンション全体の構造に影響を及ぼしてしまうリフォームはできません。
壁を撤去する場合には、建物全体の強度にどの程度の影響を与えるのか、柱や壁などの設置バランスを崩してしまわないか、などといったことを考える必要があります。
こうした検討を積んだ上で工事を始めないと、建物全体の構造や耐震性などに大きな障害をもたらしてしまう危険性が出てきてしまいます。

間取りの変更を伴うようなリフォームにおいては、こうした構造上の問題点を加味する必要があるため、専門的なノウハウのある業者に相談しながら施工する必要があるでしょう。
      8.マンションでの壁リフォームで注意はある?

まとめ

いかがでしたでしょうか。
お部屋の印象をパッと変える壁リフォームですが、突き詰めていくと壁を撤去したり、増設したりといった間取りにまで手が伸びていきます。

そこまでいくと確実に業者依頼した方がよいと思いますが、壁紙の張り替えや塗装をDIYとして自分で行う際にも、失敗しないよう確実に施工するために業者に意見をもらうことも大事かもしれません。素人目でみればできそうだと判断しても、実は危険であったり、家を傷める原因になってしまうおそれもあるからです。

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