これで羽目板はバッチリ!羽目板の張り方で困らない。やり方教えます。

2021.4.30

これで羽目板はバッチリ!羽目板の張り方で困らない。やり方教えます。

木材の選び方・費用の違い

主に天井や壁に張るために用いられる羽目板は、一般の方が下調べをせずに取り掛かると、きれいに揃わなかたり、傷をつけてしまうことに繋がりかねません。
そこで、一般の方にも羽目板を楽しんでいただけるよう羽目板の樹種、施工に必要な道具や手順を紹介していきます。

樹種


四季を通して室内の温度や湿度を調整する性質が備わっている木で、広く使われています。
生産性も安定しており、他の樹種と比べて安価なお値段です。

ひのき
鮮やかな木目と仕上がりの美しさ、ひのき特有の芳香から高級木材として知られています。
木質においても優れた強さと粘りがあり、水に対しても耐水が強い住宅材です。

さわら
さわらは耐水性が高く、浴室やキッチンなど湿度の高い場所に利用されています。
また、色合いがひのきと類似していることから、代用品として用いられた時期がありました。

槙(まき)
槙(まき)は木肌が白く水に大変強い木質なので、内装材から断熱在まで幅広く利用されている木質です。
希少性の高い木材なのでお値段も比較的高くなっています。

節あり
木材の表面に茶色い円形の模様があります。節は木材の欠点として扱われることもありますが、天然木らしさが感じられ、節あり材を好む方も多いです。無節の材料よりもリーズナブルな節です。

小節
板一枚のなかに節埋めされた節が2~3個あります。それぞれの節の大きさは、およそ15~20mm程度です。
※節埋めとは、節の中でも「死節」と呼ばれる節を、穴を開けて取り除き、別の木の棒を打ち込んで節埋め加工をすることです。

上小
ほとんど節がなく、無節に近い節です。1枚の板の中に2.5mm以下の小さな節が2個以内あるものを「上小」として選別しています。

無節
節が全くない高価な材料です。シンプルなインテリアを好む方にとても人気です。
      木材の選び方・費用の違い

心材
杉の木は赤身と白身に分かれており、丸太の芯部分に赤色が入っています。この箇所を「心材」と呼び、耐久性に優れている特徴を持っているため、構造材などに利用されています。また、カビやシロアリに強いことから水回り施工に利用されています。

辺材
杉の木の白身は心材周りに入っています。主に白い箇所を取り出して純白な壁に仕上げることに利用されます。また、白身の部分は「辺材」と呼ばれており、湿度を調整することに優れていることや、心材よりも高い強度を兼ね揃えていることが特徴です。

加工形状(目透し・合決)

目透し加工
板と板のつなぎ目に溝ができるように加工する方法です。床以外の部位に最適で一番おすすめされる加工形状です。

合決加工
両方の板を互い違いの同じ形の合い相欠きにしてつなぎ合わせる方法です。初心者も方にも扱いやすい加工形状として知られています。
      木材の選び方・費用の違い

張り方の違いと名称について

羽目板には場所によって名前が変わっていきます。また、羽目板には、矢羽張り、縦貼り、横貼りなど様々な手段を用いることができます。板の貼り方によって人に与える印象は変わってくるので、羽目板の場所の名称、貼り方の種類を順に紹介していきます。

場所の名前を知ろう

見切
天井や床、壁の隙間を塞ぐために利用されるもの。

下地
張目板作業を準備した際の素地のことを指します。

出隅
主に羽目板の端、角の部分を隠す処理に使用するもの。

布木
床材と壁面の隙間を隠すことや、壁の傷つきを防止する役割があります。

羽目板
壁や天井に張る板のこと。パネル式に連続して張ることができます。

矢羽張り
矢羽張りは別名「ヘリンボーン」とも呼ばれる張り方で、柾目のツキ板を斜めにして、V字を連続させた様な文様に貼る方法です。高級感が出しやすい矢羽張りですが、施工時間が通常のフローリングよりもかかるので一般的に施工代は通常よりも高くなる傾向があります。

縦貼り
縦貼りは、板を縦つなぎに板を張り付けていく方法です。室内との一体感で部屋が広く感じることができます。また、縦貼りは雨仕舞がよく、漏水の可能性を低くする性質を持っています。

横貼り
横貼りは板を横状に敷いて横方向への広がりを感じさせるような貼り方です。また、縦貼りより水きれは良くないですが、人に安定感や安心感を与えてくれる形状を備えています。
          張り方の違いと名称について

壁の羽目板の施工方法とは

壁板の貼り方は縦貼りと横貼りの2つの方法が使われます。好みによって貼り方は変えられますが、下地の構造によっては決められた貼り方しかできない場合もあります。ここではきれいに羽目板を取り付けられるように必要な道具や施工手順を紹介します。

用意する道具
用意する道具は「羽目板、布木、下地、差し金、ポンチ、糸、釘、ドライバー、木工用ボンド、ハンドソー」などが挙げられます。

手順

1.縦、上下方向にまっすぐ施工できるように、羽目板の釘を打つ位置の両側に糸と差し金を使って目印をつけます。

2.壁の床面にまっすぐ布木を取り付けます。
この時に糸を使うことでまっすぐ打ちやすくなります。

3.羽目板の必要のない部分をハンドソーでカットします。カットする際に少し曲がった場合でも布木で隠すことができます。

4.羽目板の木口を、差し金を使って鉛筆で印をつけていきます。
その後、印部分をハンドソーでカットします。側面は鉛筆の印を確認しながら真っすぐにカットします。

5.木工用のボンドを、羽目板を取り付ける柱に塗っておきます。
側面も目印に合わせて丁寧に塗りましょう。

6.穴の中心を決めるポンチで釘を打つ位置に穴を空け、その後ハンマーで釘を打っていきます。
2枚目以降は当て木をして傷つけないように貼っていきます。
また、羽目板を3分の2まで貼った時に、残りの距離を測ってみてください。
数センチほどの誤差が生じたときは少しずつずらしながら調整しましょう。

7.側面に隠し釘、ボンドを使って打ち付けます。打ち終えたら羽目板施工の完成です。
      壁の羽目板の施工方法とは

羽目板の釘の打ち方

鉛筆で印をつけた場所に釘をまっすぐ向けてゆっくりと打ちます。
ずれないように片手でしっかりと固定しましょう。

隠し釘のコツ

隠し釘だけでは強度が弱く、接続部分が外れてしまう可能性があります。隠し釘を使用する際には、材料にボンドを塗っておくことがポイントです。
また、ポンチやキリなどで穴を少し空けておくことできれいに隠し釘を打つことができます。

難しい場合の代用方法は?

釘を打つことが難しいと感じた場合にはペンチを使用してみてはいかがでしょうか。
手で支えて釘を打つことよりも、ペンチで釘を固定することできれいに打つことができます。

まとめ

下調べをせずに初めて羽目板を自身で貼り付けようとすると、樹種が場所に合わず、劣化が早く見られることや、失敗して羽目板を張った位置に違和感を覚えてしまう可能性があります。しかし、回数を重ねることでより良い羽目板を楽しむことができます。最初は少し難しい作業かもしれませんが、慣れれば楽しく作業ができます。また、羽目板施工がどうしても難しいと感じる方はプロに依頼して施工をお願いするのはいかがでしょうか。

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