浴槽をまたぐのが大変!浴室に手すりはどこに付けるのが一番効果的?

2021.4.30

浴槽をまたぐのが大変!浴室に手すりはどこに付けるのが一番効果的?

浴室は床が水に濡れており滑りやすく、段差もあるため家の中では大事故につながりやすい場所の1つです。とくに高齢になってくると体を動かしにくくなるため、危険度は増すといっていいでしょう。そのため転びにくい「バリアフリー」の環境を整える必要があります。
浴室のリフォームをして滑りにくい床へ張り替える、段差をなくすといった工事を行うのも1つの手です。しかし費用は決して安くありませんし、お湯を溜める浴槽の出入りにはどうしても段差を超える必要がでてきます。このときに便利なのが手すりでしょう。
今回は浴室の手すり設置について、場所や種類を見ていきます。

浴室に手すりを取り付けるなら。ココにあると便利な3箇所

浴室に手すりを取り付ける場合、この場所にあれば使いやすい、という箇所が3つあります。順に紹介していきましょう。

浴室の出入り口

ドアの開閉や出入りはバランスを崩しやすく、また、滑りやすい浴室への移動ということで支えとなる手すりがあると安心です。壁の両側に縦型のものを取り付けるのが基本で、とくに浴室側は入る際につかみやすいよう、入り口側に出っ張るオフセットタイプを選ぶと使いやすくなります。

洗い場は滑りやすいため、出入り口・洗い場・浴槽を相互に移動できるように横型の手すりを取り付ける必要があるでしょう。

浴槽

浴槽に入るとき、浴槽から出るときは「またぐ」動作が必要になります。この動作は体への負担が大きく、バランスも崩しやすいです。そのため手すりを取り付けて補助にすることを考えましょう。
           浴室に手すりを取り付けるなら。ココにあると便利な3箇所
      

ユニットバスにおすすめの手すり

ユニットバスは家を支える壁と浴室の壁が分離されているため、直接壁に取り付けるよりも手すりが弱くなりがちです。しかし、手すり次第で設置は可能です。

壁が鋼板で0.4mm以上の厚さがあればネジで直接手すりを止めることができます。磁石が壁に貼り付くかが見分けるポイントになるでしょう。一方で、鋼板以外の壁のユニットバスにも手すりを設置する方法はあります。

手の親指と人差し指で作れるくらいの大きさの穴を開けて固定部分を作るのが方法の1つです。この方法は手間がかかりますが、その分しっかりとした固定になるでしょう。また「アンカー」というプラスチックの部品を下穴に差し込み、抜けにくくすることでねじ止めをするタイプの手すりもあります。
         ユニットバスにおすすめの手すり

浴槽の手すりにおすすめなのは

浴槽は「またぐ」動作があるため、体に負担がかかるともいえます。そのため最低限、浴室の手すりはこの部分に取り付ける必要があるでしょう。

壁に取り付ける場合

壁に取り付ける場合、「またぐ」動作を補助するために必要なのが縦方向の手すりです。縦方向の手すりがあることでしっかりと体を支えることができると同時に、立つ、座るといった動作のときにも持つ位置をずらしゆっくりと出入りすることができます。加えて横方向の手すりがあると浴槽のなかで体勢を変える際の補助となるでしょう。

そのため、浴槽用には縦方向・横方向のみのI型手すりを取り付けるのも手ですが、L字型や逆T字型の手すりを取り付けることでどちらの需要も満たすといえるでしょう。

壁に取り付けられない場合

壁に取り付けられない場合でも浴槽の縁を挟み込むことで手すりを固定できる器具が市販されています。ただ縁の部分が弱い浴槽もあり、使用するには確認が必要です。

このタイプの場合、外側、内側にそれぞれ手すりがついています。そのため入るとき、出るときでそれぞれ異なる手すりを使うことになります。
            浴槽の手すりにおすすめなのは
          

介護保険が利用できる!浴室に手すりを付けるときの注意点

浴室の手すり設置など、バリアフリーに対応した住宅改修は介護保険の補助対象です。要介護認定・要支援認定されている場合に使うことができ、ほかの改修とも合わせ工事金額20万円までの自己負担が1割から2割で済みます。自己負担割合については対象者によって異なるため、市町村から発行される「負担割合証」を確認してください。ほかにもバリアフリー住宅への改修には市町村によって補助が出る場合があります。制度を併用できるかも市町村の対応次第な部分があるため、改修の前に一度確認する必要があります。

手すりはネジを使って止めるなど、住宅の壁にしっかりと固定する形である必要があります。工事を伴わない手すり設置は取り外し可能と判断され「福祉用具貸与」という別の形になります。とくに賃貸住宅の場合壁に穴を開けにくく、住宅改修の補助を受けるかは難しいところです。

改修工事の補助を受けるためには着手前・完了後の申請や、ケアマネージャーとの相談も必要です。全額負担してから補助額が払い戻される場合、工事業者に支給されるばあいなどさまざまなケースがあるため、ケアマネージャー・市町村の担当者とは慎重に確認を取る必要があります。

また、一度手すり設置で補助を受けた場合でも、要介護度が上がった場合もう一度改修工事の補助を受けられるケースがあります。要介護があがればそれだけ必要な器具も増えるため、確認してみるとよいかもしれません。

手すり設置における補助金などについては「バリアフリーで家に手すり設置を考えているんだけど、、、補助金ってでるの? 」でも解説しています。そちらもご参照ください。

まとめ

浴室への手すり設置は浴室全体をリフォームするより手軽で、費用も安く済みます。そのため要介護認定・要支援認定を受けるなど体の動きが不自由になった際は、まず手すりを設置して改善できないか、ケアマネージャーなど介護担当者と相談してみてはどうでしょうか?

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