「お米の中で何かが動いている!」という経験はあるでしょうか。お米には虫が湧いてしまうことがあるようです。それは一体どのような虫なのか気になりますよね。
また、「虫が湧いてしまっても食べられるのか」「食べた場合、害はあるのか」「お米を捨てないといけないのか」などいろいろな疑問もありますよね。実は、お米に虫が湧いてしまっても食べることができるのです。
そこで今回はお米に湧く虫の正体や駆除方法、簡単にできる予防方法。そして虫が湧いてしまったお米を安全に食べる方法をご紹介します。
目次
お米に虫が湧いている……その正体は?
お米に湧く虫の正体は何者なのでしょう。市販されているお米に湧く虫は下記の2種類です。
コクゾウムシ(穀象虫)
コクゾウムシは体長3mmくらいの黒っぽい虫で、口先が象の鼻のように伸びているのが特徴です。成虫は米粒に穴をあけ卵を産みつけます。米粒のなかでふ化した幼虫は米粒を食べて成虫となり、また卵を産むということを繰り返して繁殖します。
気温が20度以上になると活発に活動するようになり、成虫になると米びつのなかで動くのが見えるようになります。卵から成虫になるまでは1カ月ほどかかり、100~200日程度生きるといわれています。
ノシメマダラメイガ
ノシメマダラメイガは体長1㎝くらいの蛾の一種で、幼虫は頭が赤色、体はクリーム色という特徴があります。米粒の表面に卵を産みつけ、ふ化した幼虫は米粒を食べて成長します。
成虫の寿命は1~2週間程度と短いですが、その間はエサを食べることなく交尾と産卵を行い、一生で200個ほどの卵を米粒などの食品に産みつけるようです。
また幼虫からさなぎになるときに、白い糸を出して数十粒の米をつなぐことも特徴の一つで、幼虫は米以外にも小麦粉や豆類・乾物・菓子なども食べるようです。
お米の中に虫をみつけた場合は、黒っぽい虫ならコクゾウムシ、お米がつながってしまっていたらノシメマダラメイガというように考えるとよいでしょう。このことを知っていれば、お米に虫が湧いていてもどちらが発生しているのかわかりますね。
お米に湧いた虫を駆除する方法
お米に虫が湧いてしまった場合、どのように駆除したらよいのでしょうか。コクゾウムシ、ノシメマダラメイガはそれぞれ対処方法が異なります。
コクゾウムシは光を嫌う習性がありますので、日の当たる場所で1時間ほどお米を薄く広げることで逃げていきます。ノシメマダラメイガは被害のある食品を捨てることが1番ですが、地道にわりばしなどでつまんで除去する方法もあります。
お米に虫が湧いてしまったら何となく食べてはいけない気がしますよね。しかし、虫が湧いてしまったお米でも食べることができます。もしお米についた虫を食べてしまっても、人体にはあまり影響がないようです。
しかし気分的にはあまりよくありませんので、お米をとぐ前にザルなどで虫や卵をふるい落としましょう。
そして多めの水でしっかりと洗います。お米についた虫や虫に食べられてしまったお米は浮いてくるので選別しやすくなります。このようにしてお米についた虫を除去してから、お米を炊きましょう。
お米に湧く虫はどこからやってくるの?
お米の虫はいつ・どこからやってくるのでしょう。とても不思議ですよね。お米に虫がつく原因は下記のように多くあります。
・お米の収穫前にすでに卵が産みつけられている
・お米の収穫後、乾燥しているときに卵を産みつける
・精米する過程で入り込む
・精米後、お米を保管しているときに入り込む
このように、お米に虫がつく機会は多いことがわかりますね。そのため、どこで虫が入ったのか特定することは非常に難しいです。お米の中に卵を産んでしまうと、人の目ではわからないため完全な除去は難しくなります。
ただお米に虫がつくということは、農薬をほとんど使ってないお米ということでもありますので、仕方がない部分でもありますね。
お米に虫が湧くのを予防する方法
「人体への影響はなくてもお米に虫が湧くのは嫌だな」と思う方も少なくないと思います。ここではお米に虫が湧くのを防ぐ方法をご紹介します。
密閉できる容器に入れる
ノシメマダラメイガは噛む力が強いため、ビニールなどをかじって食品に侵入することがあります。そのため、密閉できる米びつか、大きめのペットボトルでの保管をおすすめします。
密閉できる容器にお米を入れておけば、もし虫が発生してしまってもその他の食品への被害を防ぐことができるでしょう。
冷蔵庫か湿気の少ない冷暗所で保管する
お米につく虫は15度以下の環境では成長や繁殖ができません。そのため冷蔵庫や湿気の少ない冷暗所でお米を保管することで、虫の発生を抑えることができます。
米びつに虫除けをいれる
薬局などで虫除けを購入して米びつに入れておく、もしくは乾燥した唐辛子やにんにくなどを米びつに入れるという方法も虫除けに効果があるようです。
お米に虫が湧くのを防ぐ方法をいくつかご紹介しました。お米の虫は予防することも大切ですので、気になる方は参考にしてみてください。
まとめ
お米に発生する虫の正体は、コクゾウムシとノシメマダラメイガという虫であることがわかりました。コクゾウムシは黒っぽい虫、ノシメマダラメイガはお米をくっつけてしまうという特徴がありますので、どちらが発生したのかが見分けやすいですね。
お米の虫の駆除や予防は簡単にできますので、お困りの場合は一度試してみてはいかがでしょうか。
しかしご家庭で駆除や予防をする場合、やり方があっているのかわからないこともありますよね。もしお米に湧く虫の被害に困っているであれば、衛生害虫駆除のプロに相談をしてみてはいかがでしょうか。適切なアドバイスで問題を解決してくれることでしょう。
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