日本に生息する蟻の種類にはどのようなものがいるかご存知でしょうか?よく見かける蟻から人を刺す珍しい蟻までさまざまな種類が存在しています。
今回は、蟻の種類についてご紹介していきます。あまり種類を知らない人でも興味を持って読み進めていただくことができると思います。人に被害を与える蟻についてもご紹介していますから、身近なトラブルを避けるのに役に立つかもしれません。
目次
最もよくみかけるな「アシナガアリ」
蟻の種類の中で、アシナガアリは最もよくみかける蟻の1種です。日本全国に分布しており、とくに森林の中などには多く生息しています。そのアシナガアリの特徴についてご紹介していきます。
アシナガアリの特徴
・大きさ
働き蟻 4.5mm~8.0mm
女王蟻 10.0mm
・形
前後に細長く、長い脚が特徴的
・色
光沢のある暗褐色
・生息地
森林の中の、コケなどが生えた日陰の地面
・活動時期
春~秋
・食事
昆虫や小動物の死骸を食べる。生きた昆虫を襲うこともあるが、抵抗されると引き下がる
日本のビッグ2「ムネアカオオアリ」と「クロオオアリ」
日本に生息する蟻の種類で、ムネアカオオアリとクロオオアリはとても大きな蟻です。大きいため、人の目に止まることも多いと思います。それぞれの特徴を見てみましょう。
ムネアカオオアリの特徴
・大きさ
働き蟻 8.0mm~12.0mm
女王蟻 16.0mm~17.0mm
・形
腹部に特徴があり、横から見ると弧を描いたように反っている
・色
名前の通り胸部が赤く、腹部などはほとんど黒色をしている。個体差がありまれに腹部などに赤色が混ざった種もいる
・生息地
朽ち木や枯れ木に生息しているが、まれに土に巣を作り生息することもある
・活動時期
春~秋
・食事
アブラムシから分泌される甘い汁を食べる
クロオオアリの特徴
・大きさ
働き蟻 7.0mm~12.0mm
女王蟻 17.0mm
・形
腹部が少し反っている
・色
全身が光沢のない黒色または黒灰色をしており、腹部の節は黒光りしている
・生息地
障害物が少ない乾燥した地面に生息する。飼育がしやすく、乾いた土とエサにする砂糖水があれば簡単に飼育することも
・活動時期
春~秋
・食事
アブラムシから分泌される甘い汁や、他種のアリを狩ってエサにしている
この2種類の蟻は体の大きさが1cmを超えるとても大きな蟻です。2種類ともアブラムシの分泌する甘い汁を食事としています。そのため、この2種類の蟻はアブラムシと共生することもあり、その場合甘い汁を食べる代わりにアブラムシを天敵のテントウムシから守ります。
刺されると痛い!「オオハリアリ」
蟻の種類の中には、人を刺すことがある蟻も存在します。オオハリアリもそのひとつです。オオハリアリは毒針を持っているため、人を刺したときにはアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。アナフィラキシーショックについてご存知ない方もいるとおもいますので、まずはその解説をしていきます。
アナフィラキシーショックとは
体内にアレルゲンが入り込むことで引き起こされるアレルギー症状のことです。呼吸困難や意識障害など症状が起こり、場合によっては死に至ることもあります。
オオハリアリに刺されるとこのように危険な症状を発症することがありますので、その特徴を把握して刺されないように注意しましょう。
オオハリアリの特徴
・大きさ
働き蟻 4.0mm~4.5mm
女王蟻 4.5mm~5.0mm
・形
腹部の一部が急激に細くなっており、節が分かれているように見える。お尻に毒針がある
・色
全身が黒色で、多少の光沢がる
・生息地
日本の森の奥の方に生息する。外来種として海外にも生息している。シロアリの巣に同居してシロアリを襲うことがある
・活動時期
春~秋
・食事
シロアリを専門として捕食している
オオハリアリは、獰猛な種であるアルゼンチンアリやヒアリなどと並んで危険な蟻として認識されています。日本ではシロアリしか食べなかったのですが、海外に渡り他の昆虫も捕食するように生態が変化しています。
日本では、全国各地に生息し、主に朽ちた木に巣を作ります。家の庭に巣を作ることもあるので、注意してください。もし庭に巣を作られてしまったら、危険ですので業者による駆除を依頼したほうがいいです。また、キャンプなどで森の奥の方に行く際も、オオハリアリに刺されないように肌を露出しない恰好をして出かけるようにしましょう。
家に侵入する蟻の種類
家の中で蟻を目にすることもよくあると思います。家の中でよく目にする蟻の種類はどんな種類なのでしょうか。ここでご紹介していきます。
ヒメアリ
体長 1.3mm~1.6mm
北海道などの寒冷地に生息することは少ないですが、それ以外の全国に分布しています。枯れ木の中に巣を作ることから、家の周辺や家の木材に巣を作ることもあります。そしてエサを求めて家の中へ侵入することがあります。
イエヒメアリ
体長 2.0mm~2.5mm
北海道以外の日本全国に分布し、原産が熱帯で寒さに弱いため、暖房設備のある住居に住み着くことが多いです。繁殖力が非常に高く、1つの巣に何万匹もの蟻が生息しています。肉やバターなどさまざまな食べ物を食べ、稀に衣類などに穴を開けることもあります。
ルリアリ
体長 2.0mm~3.5mm
本州の中部以南~中部・九州地方に生息しています。日当たりのよい草地などの朽ち木や枯れ木などに巣を作ります。梅雨の時期になると雨から逃れるため、家の中へ避難しようとして侵入してくることがあります。侵入したルリアリは、家電の内部などに巣を作り、その分泌成分などが基盤に影響を与えることがあります。そして、家電内部で繁殖し増えていくので放置しているとリスクも高まります。
蟻の侵入を防ぐためにできること
蟻の侵入を防ぐためにできることをご紹介します。その方法はこちらです。
(1)蟻用の駆除剤を使用する
蟻用のパウダー状の駆除剤があります。この駆除剤を玄関の周りやベランダ、または家の周りなどに撒いておくと、蟻の侵入を防ぐ対策となります。パウダーを撒くときは、1cm程の高さを作っておくとより効果的です。
(2)ゴムを使用して通り道を塞ぐ
蟻はゴムの匂いを嫌う性質があります。そのため、窓枠のサッシの部分などにヒモ上のゴムを敷いておくことで対策をすることができます。
(3)スプレー状のボトルを使う
蟻が苦手な匂いにはハッカの匂いもあります。ハッカ油などを数滴水に入れてスプレー状のボトルに入れます。蟻の侵入口になりそうな玄関や窓の部分に吹きかけておくと蟻を寄せ付けない効果が期待できます。
(4)部屋を掃除しておく
蟻の種類によっては室内のお菓子の食べ残りなどを食べます。部屋を掃除して蟻のエサとなる食べカスなどを除去することが蟻の侵入予防になります。
まとめ
蟻の種類はとても多く、わたしたちが知らない種類も存在します。人に直接害のない蟻もいれば、人に被害を与える蟻もいます。オオハリアリなどはアナフィラキシーショックなどを引き起こすこともありますから、とても危険な蟻の種類です。
蟻は家に侵入することもあります。蟻による食害はとても身近な問題のひとつです。蟻に侵入されないように対策をしておきましょう。蟻は多くの群れを作って生活していますので、対策が難しいこともあります。蟻による被害を受けているという方は、蟻駆除のプロに相談して解決してもらうのもひとつの手です。
\ 完全無料 /
厳選した全国のアリ駆除業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
アリ駆除の記事アクセスランキング
アリ駆除の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他