被害が大きくなりやすい!阪神淡路と熊本を襲った直下型地震の特徴

2021.4.30

被害が大きくなりやすい!阪神淡路と熊本を襲った直下型地震の特徴

地震には、直下型地震と海溝型地震の2種類あります。この2種類の地震はそれぞれ特徴があり、発生しやすい被害が異なるのです。どちらの地震も日本で起きる可能性があるものになっています。

そこで、直下型地震の特徴だけでなく、海溝型地震の特徴を合わせて紹介します。どちらの地震もしっかりと押さえて被害を軽減しましょう。地震対策も一緒に紹介するので、参考にするとよいでしょう。

フロアコーティングのおすすめサービス

阪神淡路大震災と熊本地震は直下型

日本で起きた大きな地震のうち直下型のものは、阪神淡路大震災と熊本地震になります。2011年に起きた東日本大震災は海溝型の地震です。

直下型地震の特徴として、地震の震源地が海側ではなく、日本の陸地にあることがあげられます。阪神淡路大震災は、淡路と神戸にわたって続いている活断層が引き起こしたものでした。この活断層がずれたことによって起きた地震です。

1995年に発生した阪神淡路大震災は、神戸を中心に震度7の地震が襲ったものになります。この震度7という地震の大きさは、日本で地震が計測されてから最大の規模のもので、死者数が6434人で、倒壊や火災で焼失した住宅は64万棟にも及びました。

このとき倒壊した住宅は古い耐震基準で建てられていたため、震度7の地震に耐えきれず倒壊したものが大部分を占めています。また、死者数の4分の3が倒壊した住宅の下敷きになって亡くなっているのです。

近年に起きた熊本地震は、熊本県を中心に発生した震度7の地震です。現在でも復興が続いている地震で、記憶に新しい人もいらっしゃるのではないでしょうか。この地震での死者数は44人で、倒壊した建物の数は952棟にものぼります。

このように日本では直下型の大きな地震が数十年に一度起きており、どこで大きな地震が発生するかはわかりません。いつきても大丈夫なようにしっかりとした対策をしておくことが大切になります。

阪神淡路大震災と熊本地震は直下型

直下型(活断層型)地震の特徴

地震の種類を大きく分けると直下型地震と海溝型地震の2つに分けられます。ここでは直下型地震の特徴を紹介していきます。

そもそも地震は地球の内部にある断層のゆがみがずれることによって引き起こされるもので、海側のプレートが日本の大陸にあるプレートを押し込むことでゆがみは発生します。
このゆがみが作られる場所は人が住んでいる地域が多く、深さは海溝型のものより地表に近いため、直接住宅を倒壊させたりします。

下から突き上げるような感じのものが多く、細かな振動のような前兆現象はなく突然揺れが発生するでしょう。揺れの範囲も狭く局所的に起こる傾向があります。地震による揺れの時間も短く、数十秒ほどしかありません。

しかし、揺れの特徴は横揺れではなく、縦揺れが大きいことが特徴です。人は立っていることさえままならず、飛ばされてしまうこともあるでしょう。壁に固定されていない家具が飛んできたり、転倒することもあったりします。

海溝型(プレート型)地震の特徴

東日本大震災のときに発生した地震は海溝型のものになります。直下型地震の特徴とは異なる点が多くあります。

日本の大陸があるプレートが海側のプレートに沈み込もうとして、プレートのゆがみが発生し、ゆがみが限界に達してもとに戻ろうとしたときに大きな地震となるのです。海側のプレートで起きることが多いため、地震だけではなく、津波も大きな脅威となります。

直下型地震とは異なり、小さな縦揺れが続いたあとに大きな横揺れが発生します。ゆっくりとした横揺れであるため、地震による揺れの時間も長く数分間にわたって続く場合もあったりします。

さらに、東日本大震災ではマグニチュード7.0にもなる余震が5回も繰り返し発生しました。一度地震が収まっても余震が発生するおそれがあるため、気を抜かずに備えましょう。

余震だけでなく誘発地震と呼ばれる震源地から離れた場所で大きな地震が発生することもあったりします。

地震の被害は、建物が損壊したり倒壊したりする直接的な被害だけでなく、津波による災害もあります。また、地震の範囲は直下型地震よりも広範囲に広がるため、インフラの復旧や復興に時間がかかるでしょう。

海溝型(プレート型)地震の特徴

被害を抑えるためにしっかり地震対策を

直下型地震の特徴は、前触れもなく突然発生する大きな縦揺れになっています。この縦揺れの地震は、人が飛ばされてけがをすることになるほど危険なものです。そのため、被害を抑えるためにしっかりと地震対策をすることが大切になります。地震が起こる前に家具を固定したり、耐震工事をすることが被害を最小限に抑えるための対策法です。

直下型地震でも海溝型地震でも大きな揺れのある地震が起こると家具が転倒したり飛んできたりします。家具が転倒すると、自宅から避難をするときに邪魔になってしまったり、避難できる経路が塞がれてしまったりしてしまうのです。また、飛んできた家具に人が衝突するとけがをする原因にもなります。

これを防ぐために、家具が動かないように固定をしておきましょう。家具を固定するには、L字金具とねじを使って固定することが一般的です。壁や家具に穴をあけたくない場合には、つっぱり棒とストッパーをつけておきます。

家具を固定するだけでなく、耐震性に不安がある場合には耐震工事をすることおすすめします。阪神淡路大震災で亡くなった方の4分の3が建物の倒壊が原因であったともいわれており、耐震工事は命に直結する非常に重要な対策なのです。

どのような耐震工事をしたらよいかわからない場合には、耐震工事を依頼する前に耐震診断をまずは受けるとよいかもしれません。耐震診断では建物の耐震性を評価してもらえるだけでなく、耐震工事をした方がよい箇所と費用の目安を知ることができるのです。耐震診断の補助金を出している自治体もあるので、確認をしてみるとよいでしょう。

フロアコーティングのおすすめサービス

まとめ

阪神淡路大震災や熊本地震で起きた地震の種類である直下型地震の特徴を紹介しました。直下型地震は、日本の大陸のプレートと海側のプレートがずれることによって発生し、前触れのない縦揺れであることが特徴です。

大きな地震が起きる前に被害を抑えるような対策をすることが重要になります。何も対策をせずに取り返しのつかないことになってしまうので、地震が発生する前にしっかり対策をしておくことが大切です。家具の固定や耐震工事をおこない、大切な命を守りましょう。

耐震工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「耐震工事」をご覧ください。

関連記事カテゴリ一覧

耐震工事の記事アクセスランキング

耐震工事の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧

関連カテゴリから業者を探す