愛犬の死を看取ってあげたい…飼い主である私たちが最後にできること

2021.4.30

愛犬の死を看取ってあげたい…飼い主である私たちが最後にできること

生き物には命があるので、いつかは終わりが来てしまいます。そうとはわかっていても、大好きな愛犬の死は、想像するだけで心が痛くつらい気持ちになってしまうかもしれません。
でも、大切な愛犬だからこそ、その最期のときを見守ってあげたいですよね。

愛犬の死が近づいているとき、飼い主である私たちができることは何があるのでしょうか。また、愛犬の死を穏やかに看取るためには、どうしたら良いのでしょうか。

どうやってその時を看取ってあげるのがいいのか

愛犬の死が近づいたとき。それは寿命によるものであったり、抱えていた病気やけが、事故ということも考えられます。
看取り方に正解はありませんが、大好きな愛犬の最期なので、後悔のないように看取ってあげたいところですね。

ワンちゃんが自宅で最期を迎えることになりそうな場合は、できるだけ家族の方で見守ってあげてください。じっと眠ったまま旅立つ子もいれば、最期のそのときまで動こうとする子もいます。

死んでしまう直前まで意識がある場合は、ワンちゃんが望んでいることをできるだけ叶えてあげてください。
それは「ごはんをお腹いっぱい食べる」「広い草原をかけ回る」といったことではなく、お水を飲みたがっていたら少しずつ飲ませてあげたり、おやつやごはんに反応したらゆっくり食べさせてあげるなどです。

死の直前は体力が落ちている場合が多いので、もしワンちゃんが家族のそばにいきたいと思っていても、思うように体が動かないことがあります。愛犬が家族に近づくようなそぶりを見せたら、そっと膝に抱きあげてあげましょう。

事故や病気などで意識のない状態のワンちゃんでも、耳が遠くなければ、飼い主の声が聞こえている可能性があります。意識が戻らないまま最期を迎えるとしても、ワンちゃんの大好きな、飼い主のあなたの声を聞かせてあげてください。
高齢で耳の遠くなっていたワンちゃんにも、声をかけてやさしくなでて、安心させてあげてくださいね。

      どうやってその時を看取ってあげるのがいいのか

飼っている犬に死が近づいているときの前日の様子

ワンちゃんは、死が近づくといつもと違った様子を見せることが多くあります。それは行動であったり、またその体に変化が現れることもあります。

愛犬の死について飼い主が覚悟を決めるサインにもなるので、愛犬に次のような変化が現れたらお別れをする心の準備をしましょう。

ごはんをあまり食べなくなる

元気なときに比べると、ワンちゃんがかなり小食になってしまうことがあります。小食どころか、まったくごはんを口にしなくなることもあるようです。
弱っているワンちゃんにとって、ごはんを食べるということはかなりエネルギーを使うことになります。お水は口にできることが多いようなので、ごはんを食べなくなってしまっても、お水なら少しずつ飲んでくれるかもしれません。

また、死が近づくと、ワンちゃんは不安なのか飼い主に甘えてくることが多いです。そのため、飼い主の手からならごはんや好物のおやつなどを食べてくれることもあるようです。
おやつやごはんを顔の近くに持っていったときに反応を示したら、手から食べさせてあげてください。

下痢を漏らしてしまうことがある

体が弱ってくると、体に力が入らず筋肉が弛緩してきます。そのため、体に張りがなくなり、わかりやすいのは肛門の弛緩です。
肛門をぎゅっとしめておくことがむずかしくなるので、そのまま下痢をしてしまう場合もあります。

きれい好きなワンちゃんのためにも、下痢をして体が汚れてしまったときはまめにきれいに拭いてあげましょう。

か弱い声を出す

死が近づくと体がだるくなるので、ワンちゃんは深く呼吸をするようになります。そのときに声帯がふるえて、呼吸に合わせて声を出すことがあります。
このように無意識のうちに声を出してしまう子もいれば、飼い主にそばにいてほしいと訴えるように甘えた声を出す子もいます。

目の焦点が合わなくなる

両目ともしっかり開いていても、目がかすんで見えなくなるワンちゃんもいます。飼い主の声には反応するけれど目が合わないというときは、もしかするとあまり見えていないのかもしれません。飼い主の姿が見えないと不安を感じるかもしれないので、優しくなでてあげてください。

      飼っている犬に死が近づいているときの前日の様子

直前によく見られる犬の死に方について

ワンちゃんは死を迎える直前、体に力を入れたり、ばたばたと走るように痙攣することがあります。そういったときは少し触るだけでも敏感に反応するので、触るときはそっとなでてあげましょう。

愛犬が死を迎えるときに痙攣を起こしているのを見てしまうと、かわいそうで心を痛めたり、なんとかしてあげようと考える飼い主もいますが、最期に痙攣をしている場合は無意識であることがほとんどです。
そのため、ワンちゃんは苦痛を感じていない可能性が高いと言われています。

大好きな愛犬は、死の直前になるとこういった姿を見せます。見ているだけでつらいこともあるかもしれませんが、ワンちゃんがさみしくないように、できるだけそばにいてあげてほしいと筆者は思います。

      直前によく見られる犬の死に方について

愛犬の死を受け止めるってどういうこと

家族同然、またはそれ以上に愛していた愛犬の死は、なかなか受け入れることができないかもしれません。亡くなってしまったという実感がわかず、無意識に家の中やケージの中に姿を探す日々が続く人もいます。

愛犬の死の受け止め方は、人それぞれであり、受け止めるまでの期間も人によると思います。亡くなったワンちゃんの葬儀や死亡届などの手続きを終えたころにはもう心の整理ができてしまったという方もいれば、何年も何年も泣いて暮らす人もいるのです。

亡くなった直後で、悲しいなら思う存分泣いてください。自分の気持ちを無理やり抑えつけると、余計につらい気持ちが長引いてしまう可能性があります。
悲しいと感じたら、素直に思いっきり悲しむことが大切です。大好きなワンちゃんを亡くしたらつらいのは当たり前なので、自分を抑えこんだりしないでくださいね。

ただ、忘れないでほしいのは、大好きなワンちゃんと暮らしたことで残ったのは悲しみだけではないということです。
ワンちゃんと過ごした日々を思い出すと、楽しかったり幸せだった思い出がいくつも浮かんでくるはずです。あなたがそのとき幸せだったのなら、ワンちゃん自身もきっと同じ気持ちだったのではないでしょうか。

大好きなワンちゃんの体は近くにいなくても、一緒に過ごした楽しい日々は本物です。心の中にいつも元気なあの子が生きていることを忘れないということが、愛犬の死を受け止めるための第一歩だと思います。

      愛犬の死を受け止めるってどういうこと

まとめ

筆者自身、数年前に亡くなった愛犬を思い出しては、ときどき心が痛くなることがあります。でも生活していく中で、愛犬が好きだった食べものや一緒にお出かけした場所を見かけると、無意識に思い出すことがあるのです。
こうして無意識に思い出すたびに、心の中にはいつも愛犬がいて、そばにいてくれているような心強い気持ちになります。

残念ながら筆者は愛犬の死を看取ることはできませんでしたが、生きているときに精一杯愛してあげることができたので、悔いは(ゼロではありませんが)残っていません。

現在ワンちゃんと暮らしているという方は、いつか来る別れのときに後悔することがないよう、大切にしてあげてください。たとえワンちゃんとの別れが来たとしても、一緒に過ごした思い出は消えることはないのです。

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