芝生にスライシングをすると元気に!おこなう時期や手順を解説!

2021.4.30

芝生にスライシングをすると元気に!おこなう時期や手順を解説!

芝生を美しく保つためのお手入れとして効果的なのが、スライシングと呼ばれる作業です。当初は一面緑の芝生だったとしても、時間が経つにつれて新しい芝が生えなくなり、ところどころ土がむき出しになってしまうことがあります。

芝生は放っておくと、どんどん劣化していってしまうものなので、定期的なお手入れをしなければなりません。スライシングをすることで、土が見え隠れするようになってしまった芝生でも、また一面緑の姿に戻すことができます。今回は、芝生のスライシングについて解説していきます。

スライシングとは芝生の根を切ること

芝生が生えている地面の中では、芝生が水平方向に広く根を張っています。芝生のスライシングとは、地面にターフカッターというスコップのような形状の道具を突き刺し、土の中に張り巡っている根を切る作業です。

古い根を切って新しい根の生長を促すことで、芝生を活性化させたり、土壌の改善をしたりすることができます。きれいな芝生を作るために重要なお手入れですが、荒れてしまった芝生に対して、すぐに明らかな効果が見られるものではありません。しかし、定期的におこなっていくことで、必ず効果が表れてくることでしょう。

同じように芝生を活性化させる効果を持つ作業として、フォークのような刃を持つ道具を突き刺して土をほぐす、エアレーションと呼ばれる作業もあります。この作業は根を切ることによって芝の生長を促す効果よりも、土壌を改善させる効果が大きくなります。

そのため、すでに古い根が張り巡らされている芝生に対しては、根切りの効果が大きいスライシングが有効です。目的にあわせて使い分けていくとよいでしょう。

余裕があれば両方の作業をおこなっても問題ありません。両方の作業をおこなうことで、土壌をよりよい状態に整えつつ、芝を活発に生長させることができます。

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芝生にスライシングをしたときの3つの効果

芝生を活性化させてきれいな状態を保つために、スライシングは非常に効果的な作業です。しかし、なぜスライシングをおこなうと芝生は活性化するのでしょうか。ここでは、芝生にスライシングをしたときの、3つの効果について解説いたします。

根の新陳代謝を促す

芝は植えてから2~3年経って根が伸びきると、それ以降あまり生長しなくなってしまいます。これによって新たな芽が出なくなることで、芝生がまばらになってしまう現象が起こるのです。

そのため、定期的にスライシングをして、生長をやめた古い根を断ち切る必要があります。スライシングをすれば、切り口から新しく根を伸ばして発芽が促進されるようになり、芝が生えなくなった場所にも新たな芽を出すことでしょう。

水はけがよくなる

人によって踏み固められたりすると、土の水はけが悪くなってしまいます。それによって、芝生の生長を妨げてしまうことがあるのです。スライシングによって土をほぐすことで、水がよく流れるようになるほか、柔らかくなった土の中で根が生長しやすくなり、更なる活性化が期待できます。

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通気性がよくなる

土をほぐすことによって通るようになるのは水だけではなく、空気もよく通るようになります。土壌の通気性が確保されると、地中の微生物が活発になり、古い根がよく分解されるようになることで、根の新陳代謝がよくなります。

また、年数が経った芝生の土壌には、過去に枯れた芝生などが蓄積した「サッチ層」と呼ばれる土層が形成されます。サッチ層は通気性が悪く、病原菌の温床にもなる場所ですが、微生物の活動が活発になることで、このサッチ層も分解してくれることでしょう。

スライシングをおこなって以上の3つの効果が生まれることで、土壌が改善され、病気になりにくく活発な芝生が形成されます。長い間放置してしまった芝生でも、これらの効果によって、もとの元気な芝生に戻すことができるでしょう。

芝生にスライシングをする時期は成長が始まる頃

芝生にスライシングするには、適した時期というものがあります。スライシングは古い根を切って新陳代謝を促すのが主な目的のため、生長が活発になっていく時期におこなうのがもっとも効果的なのです。

ただし、芝の種類によって生長の時期は少々異なります。そのため、その芝の種類に合わせた時期にスライシングをするのが効果的です。芝生の種類は大きく「暖地型」と「寒地型」に分けられます。それぞれの特徴とスライシングに適した時期を、確認していきましょう。

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暖地型芝生

暖地型芝生には、日本で広く育てられている高麗芝などが当てはまります。暖地型芝生は15℃以上の気温で生長が活発になっていくため、十分に暖かくなってきた時期にスライシングをおこなうのが効果的でしょう。

ただし、スライシングは芝生に対して、一時的にダメージを与える行為でもあります。気温が高すぎると今度は根が傷んでしまうおそれがあるため、夏の時期のスライシングは控えるようにしましょう。

寒地型芝生

寒地型芝生には、西洋芝が当てはまります。寒地型が生長を始める気温は5℃以上と、暖地型芝生よりも少々低い気温が適温となります。4月には一番の成長期を迎えるため、できれば3月の内にスライシングをしておくのが効果的でしょう。

また、寒地型芝生は秋からも活発に生長していくため、9月~10月にスライシングをおこなうのも非常に効果的です。ただし、寒地型芝生は寒さに強い分、暑さにはあまり耐性がありません。そのため、夏の時期のスライシングは厳禁です。

スライシングの正しい手順をチェック

芝生にスライシングをするのは、芝生に対して一時的なダメージを与える行為です。過剰に根を切り過ぎてしまうと、芝生はダメージを修復しきれず、新しい芽を出すのが遅れてしまうかもしれません。芝生に対して余計な負担を与えないよう、正しいやり方を覚えておきましょう。

まずは道具を用意しましょう。絶対に欠かせないのが、根を切るために使うターフカッターです。ターフカッターには、手持ちの部分の先に半円の刃が付いています。この刃の部分を地面に突き刺して、根を切っていきます。

一見するとスコップのような形をしていますが、実際スコップでも代用は可能です。ターフカッターはスライシング以外にほとんど用途のない道具なので、購入するのに抵抗がある場合はスコップを使うのもよいでしょう。

また、電動芝刈り機にスライシングの機能が付いていることもあるので、広い範囲をお手入れするなら、こちらを用意してもよいかもしれません。

このターフカッターなどを使って、一直線に線を作っていくイメージで地面に切れ目を入れていき、これを20cm~30cm間隔でおこなってください。もし、より強く根切りをしたい場合は、もっと短い幅で切れ目を入れていくとよいでしょう。

もしエアレーションも同時におこなう場合は、ターフカッターで入れた切れ目に対して垂直に、スパイキングというフォーク状の刃を持った道具を突き刺していきます。

スライシングは芝生に対するダメージが大きいので、年に一度か二度おこなうのが限度です。対してエアレーションは根を切る範囲が少なく、ダメージが小さいため、時期や回数はあまり問わずに作業することができます。芝生や土壌の状況を見て、適したお手入れをしていきましょう。

芝生にスライシングをすると元気に!おこなう時期や手順を解説!

まとめ

芝生にスライシングをすることで、古くなった根を切って新しい芽の生長を促し、土壌を改善することができます。これによって芝生を活発化させ、荒れてしまった芝生でも美しい状態を取り戻すことができます。

ただし、スライシングをしたからといって、すぐに劇的な効果が表れるというものではありません。定期的に作業をおこなって、長い目で管理していく必要があります。

しかし、なかなか1年の決まった時期に作業をおこなうというのは、難しい場合もあるかもしれません。自分で芝生のお手入れをするのが難しいと感じた場合には、業者の手を借りてみるのもよいでしょう。

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