建物に関する法律は数多くありますが、私たちの生活に密接する法律として「住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられている」というものがあります。
2003年に施行された比較的新しい法律ですが、ご存知ない方も多かったのではないでしょうか。
住人の健康を考えて導入された法律ではありますが、24時間換気システムを稼働させ続けるという性質上、その装置に汚れがつきやすく、掃除を怠れば逆に健康を害してしまうという問題点もあります。
とくに24時間換気のフィルター交換は定期的に行う必要があるのですが、実行できていない家庭も意外と多いというのが現状です。
2003年以降の新築物件は要注意
2003年7月の建築基準法改正で、新築住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられるようになりました。
築年数でいうと、築14年以内のものにはすべて設置されているということになります(2017年12月現在)。
この24時間換気(常時換気)は近代の住宅における高気密性や、化学物質を放散してしまう建材の使用によって引き起こされる「シックハウス症候群」の問題に対応するために義務付けられました。
健康面で大切なことではありますが、強制的に24時間換気をし続けるためにランニングコストのほか冷暖房の効率が悪くなってしまうといった高気密性との矛盾が指摘される部分もあります。
もうひとつ問題なのが、換気システムを稼働させっ放しにすることによって換気システムが高頻度で汚れてしまうことです。
1か月も放置すれば、換気フィルターはホコリや汚れで真っ黒になり、目詰まりを起こします。
こうなると換気効率が悪くなるばかりか、逆に室内の空気が悪くなり健康被害を引き起こしかねません。
この24時間換気にはフィルター交換を定期的に行う必要があります。
意外と汚れているフィルター
24時間換気のフィルター交換は、一度外してフィルターを見てみるとその必要性を十分に感じることができるでしょう。
新品で白いフィルターでしたら、1か月も放置しておいたら真っ黒になっています。
地域や場所によってはホコリだけでなく羽虫なども入り込んでいることがあります。
これを放置するとフィルターが目詰まりを起こし、換気を上手く行うことができません。
給気の際には取り込んだ新鮮な外気をわざわざ汚し、排気の際は汚いままの空気を室内に滞留させてしまいます。
また、このホコリの蓄積によってダニやゴキブリを発生させてしまったり、換気システムの故障を引き起こしてしまったりする恐れもあります。
見えないところではありますが、24時間稼働し続けている場所ですので、汚れには気を配りましょう。
24時間換気のフィルター掃除方法
そんな汚れやすい24時間換気のフィルターですが、汚れたら即取り換え、というわけではなくこまめに掃除をすることができます。
その掃除方法は以下のとおりです。
①換気システムを一時的に止めておく
掃除でフィルターを外すことになるため、外気がダイレクトに入り込んでくることになります。
また、稼働しながらだと掃除がしづらいこともあるので一時的に換気システムを停止させておきましょう。
停止中は、ほかの換気扇などをつけておくとよいでしょう。
②カバーを外す
たいていのカバーは簡単に外れます。特別に力もいらず、引っ張ればカポッと取り外せるようになっています。
③フィルターを外す
フィルターもカバー同様、簡単に外れるようになっています。留め具と一緒についている場合もありますが、無理にフィルターだけ外そうとせず、留め具と一緒に外しましょう。
④フィルターを洗う
フィルターは水洗い十分です。水洗いする前に掃除機でホコリを吸い込んでおくのもよいでしょう。
洗う際はゴシゴシと強くこすらず、優しく洗い流しましょう。
蛇口がシャワーになるタイプですと汚れがより落ちやすいです。
⑤フィルターを乾かす
水洗いしたフィルターはよく乾かします。直射日光は避けて、陰干しするようにしましょう。
⑥フィルター・カバーを取り付ける
フィルターが乾いたら、外したときと逆の手順でフィルター、カバーと取り付けていきます。
上記の手順で月に一回ほど掃除をすると効率的に換気を行うことができます。
また、2年ほど使用している場合は新品のフィルターと交換した方がよいでしょう。
次は24時間換気のフィルター交換の方法を書いていきます。
24時間換気のフィルター交換方法
24時間換気のフィルター交換方法といっても、先ほどの掃除と手順はほとんど変わりません。
掃除のときの要領でカバー、フィルターと外していき、フィルターを新品のものと交換します。
頻度としては2年に一度ほどの交換を各メーカーが推奨している場合が多いですが、サイズによってはさほど高価なものではないため、掃除せずに定期的に交換している家庭も多いようです。
サイズを確認すればメーカーの純正品だけでなく、ホームセンターやネットショッピングでお手頃な値段のものが売っていたりするので、掃除の手間を避けてそちらを都度交換する方法もあります。
掃除にせよ、交換にせよ、放置して汚れたフィルターを使い続けることが一番よくないので、自分に合った方法を選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
24時間換気はフィルター交換・掃除を定期的に行わないと換気効率が落ちてしまいます。
それだけでなく、長期間の放置は衛生や健康的にも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
また、もし故障してしまった際には急いで修理する必要があります。
自身の健康問題だけでなく、法律でも定められているからです。
故障した際には速やかに業者に連絡しましょう。
業者をお探しの際には当サイトをご活用いただけると便利です。
換気扇・レンジフード工事の依頼をできる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「換気扇・レンジフード工事」をご覧ください。
\ 完全無料 /
厳選した全国の換気扇・レンジフード工事業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
換気扇・レンジフード工事の記事アクセスランキング
換気扇・レンジフード工事の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他