なにやらエアコンの効きが悪い……もしかしたら室外機が止まっているかもしれません。エアコンの室外機が回らなくなる原因は大きく分けて3つあります。コンプレッサーモーター、ファンモーター、エアコン基盤の異常です。モーターや基盤に異常がある場合は自分で修理することがむずかしいので業者に依頼することになります……が、ちょっと待ってください。
依頼する前にある場所を確認しておくだけで大幅に修理費用が抑えられるかもしれないのです!
修理費用を抑えられるかもしれないある場所の確認とはなんでしょうか。このコラムでご紹介していきます。
エアコンの室外機が回らないパターン1
エアコンの室外機が回らない原因はいくつかありますが、まず1つ目のパターンはコンプレッサーが回っていない場合です。
コンプレッサーは室内にある熱をもった気体を圧縮し、外部に放出する役割をもつ機器です。
室外機には2つのモーターがついており、どちらかが停止すると回らなくなってしまいます。その2つのモーターの片方が、コンプレッサーを動かしているコンプレッサーモーターなのです。
コンプレッサーモーターが止まる原因は、まず汚れやゴミがつまっている可能性が考えられます。室外機は外気や室内の空気をやり取りするため、ごみが入ってきやすい構造になっています。そのためコンプレッサーモーターに詰まりが発生して、停止することもあるのです。
ほかには配線の不具合が考えられます。モーターは三相電源で動作していますが、そのうち1線が欠相になってしまうと過負荷状態になりモーターが焼けてしまいます。また、汚れなどで欠相してしまうこともあります。
ちなみにこのコンプレッサーモーターが止まると、室内の熱を外部に放出できなくなります。するとエアコンから涼しい風が送られてこなくなってしまうため、異常を見つけた場合は早めに修理を行いましょう。
エアコンの室外機が回らないパターン2
エアコンの室外機が回らない2つ目のパターンは、ファンモーターが停止している場合です。
ファンモーターは室外機のファンを回しているモーターで、室外機を回すために必要なモーターのうちの1つです。
ファンモーターは高温になった冷媒を冷やし、その熱を外部に逃がす役割があります。多くの室外機はファンモーターが停止すると同時にコンプレッサーモーターも停止するため、エアコンが使えなくなってしまいます。
ファンモーターは室外機の前にものが置かれていると、停止してしまうことがあります。室外機の前に物を置くと空気の流れが悪くなり、ファンが回りにくくなってしまいます。そのため室外機の前にはものを置かないようにしましょう。
ほかにもコンプレッサーと同様、ごみが詰まって停止することがあります。この場合はモーターが回ろうとしているのにそれを妨げられる形になるため、モーターが熱をもって故障してしまうことがあります。
ファンモーターは設置されている高さが低いため、雨水の被害を受けやすくサビなどの劣化が起きやすい部品です。故障する前に定期的に点検することで、その寿命を延ばすことにつながります。
エアコンの室外機が回らないパターン3
エアコンの室外機が回らない3つ目のパターンは、エアコン基盤の不良です。
エアコン基盤とは電源基盤と制御基板の総称で、それぞれに役割があります。
電源基盤はファンモーター、コンプレッサーモーター、室内機のファンなどさまざまな機器に電源を供給する基盤です。
制御基板は電源が供給された各機器に命令をだし、動作させる役割があります。
すなわち電源基盤が壊れれば電源がないので各モーターは動かなくなり、制御基板が壊れれば動かせないので停止するということです。
具体的にコンプレッサーの制御基板が壊れると、エアコンがコンプレッサーの動作を確認できずエラーが発生し室外機を停止させます。
ファンモーターの制御基板が壊れると、コンプレッサーによって高温にされた配管の熱を、外気に放出できずエアコンが異常を検知します。そして室外機を停止させます。
このようにエアコン基盤は室外機が回るために重要な役割を担っています。もし壊れたことがわかったときは、エアコン取りつけ業者やメーカーに修理を依頼しましょう。
エアコン室外機修理 | |
項目 | 料金 |
基盤交換 | 24,000~36,000円 |
コンプレッサー交換 | 58,000~105,000円 |
ファンモーター交換 | 20,000~36,000円 |
冷媒関係修理 | 61,000~110,000円 |
センサー交換 | 11,000~17,000円 |
室外機の修理が必要なのか?出張費を浮かせる確認事項
エアコンの故障は個人でなおせないことはないですが、むずかしい作業と準備が大変になります。そのためエアコンの室外機が回らなくなった原因がわかったら、修理業者に依頼することをおすすめします。
一般的にエアコンの修理を依頼すると、出張費、技術料、部品代、税金がかかります。相場はすべてあわせて2万円から10万円ほどです。なかなか痛い出費だと感じる方も多いはずです。
そこで修理を依頼する前に以下のポイントをチェックしておきましょう。場合によっては大幅に修理費用を抑えることができるかもしれません。
・室内機のファンにカビやごみが詰まっていないか
・室外機のファン、コンプレッサーモーターにごみが詰まっていないか
・室外機のフィルターにごみが詰まっていないか
この簡単な3つのポイントは業者が修理する際に掃除を行う部分ですが、その掃除が修理代として計上されてしまう場合があります。自分で確認することもできるポイントなので、少しでも費用を抑えるために確認しておきましょう。
まとめ
エアコンの室外機が回らない状態になったら、まずはコンプレッサーモーターを確認しましょう。次に室外機のファンについているファンモーターを確認します。このとき室外機の前に物が置いてある場合はどけておきましょう。それでも回らない場合はエアコン基盤に異常がある可能性があります。
業者に修理を依頼することが大切ですが、ごみが詰まっていないかを確認し取り除くだけで調子がよくなることもあります。これだけのことで出張費を支払うのは消費者の目から見ると痛いものです。こまやかな確認で修理費用を抑えることができるかもしれません。
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