トイレのネズミ対策は、殺鼠剤(さっそざい)による駆除と侵入ルートをふさぐことが有効です。トイレに現れることの多いドブネズミには殺鼠剤が効果的ですが、駆除だけではまた別の個体が侵入してくるおそれがあります。そのため、侵入口をふさぐことが大切なのです。
当記事では、トイレのネズミ対策について解説していきますので、参考にしていただき対処してみてください。もしも、自力では対処が難しい場合は、業者に相談するようにしましょう。
目次
ドブネズミには殺鼠剤が効果的!
トイレに現れるネズミは、ドブネズミの可能性が高いです。ドブネズミが生息している場所は、おもに下水や地下街のため、排水溝から建物内に侵入してくることがあります。
ドブネズミは泳ぎを得意とするネズミです。そのため、ドブネズミの体は濡れていることも多く、粘着シートでの駆除方法はあまり効果がありません。ドブネズミを駆除する場合、もっとも効果的とされるのが「殺鼠剤(さっそざい)」です。
殺鼠剤とは駆除するための薬剤で、ネズミが好むエサに殺鼠剤を混ぜたもの(毒エサ)を食べさせて駆除します。殺鼠剤には速効性のあるものと、何度か毒エサを食べさせる必要があるものがあります。
自分でも設置できる殺鼠剤ですが、ネズミは学習能力が高く、毒エサとバレてしまうとその場所には寄りつかなくなり、思うように効果が出ないこともあります。このように、殺鼠剤の設置にはある程度コツが必要なため、自分でおこなうには不安だという方は、業者に相談してトイレのネズミ対策をしてもらうことも検討しましょう。
ドブネズミ対策は殺鼠剤以外にも、カゴを使った方法もあります。以下でカゴを使用した方法についてご紹介します。
トラップはカゴを使おう
ネズミ用トラップとして、カゴを使用する方法があります。ネズミをカゴの中に誘導して捕らえ、外に出られなくするというものです。カゴタイプはネット通販などでネズミの捕獲専用のものが販売されています。
このトラップは、ネズミを捕獲したことをひと目で確認することが可能です。しかし、ネズミを生きたまま捕獲するため、処理しなくてはいけません。
一般的な処理方法は、ネズミの入ったかごを水の中に入れて溺死させるというものです。この作業が無理という方は、やはり業者に相談したほうが安心でしょう。
クマネズミにも注意したい
家の中に侵入してくるネズミで、もっとも被害をだしているのはクマネズミです。クマネズミは天井裏や壁の中に生息しており、警戒心が非常に強い種類のネズミでもあります。クマネズミは粘着シートで対処することが可能です。
ただし、クマネズミの中には毒に耐性がある「スーパーラット」がいるため、殺鼠剤では駆除が難しくなってきています。ですので、クマネズミを駆除する際には、殺鼠剤よりも粘着シートや捕獲カゴを使用した方法で対処しましょう。
ドブネズミの侵入経路は排水管にも注意
ドブネズミは、おもに以下のような侵入経路を使い侵入してきます。
・排水溝
・床下の通気口
・家屋の基礎にできた隙間
高いところに登るのが苦手なため、基本的に侵入するのは上記のような低い場所です。この章では、ドブネズミに侵入されないための対策法や、トイレから侵入されるおそれがあるかについて解説します。
浸入口をふさごう
ネズミはわずかな隙間でも侵入してきます。家にネズミが侵入している場合は、まずラットサイン(ネズミの通り道)を見つけましょう。ラットサインから侵入経路が確認できたら、金網や金属製のたわしなどで侵入口をふさぎ、ネズミが入ってこられないようにします。
侵入口が家屋の基礎部分にある隙間の場合は、防鼠パテで隙間を埋めるようにしましょう。
トイレは排水管が破損していないかチェック
トイレの排水管が破損していると、破損箇所からドブネズミに侵入されてしまうことがあります。またドブネズミは、洋式トイレのふたが閉めてあっても、体が大きいため持ち上げてしまいます。
トイレでドブネズミを発見した場合は、殺鼠剤などの駆除グッズで対策しましょう。トイレのレバーを引いて流すと詰まる原因となります。
ドブネズミの性格はどう猛!
ドブネズミは家屋に侵入してくるネズミの中で、凶暴とされています。性格がどう猛なため、人に咬みつくこともあるので非常に危険です。
鼠咬症
ネズミに咬みつかれると、鼠咬症(そこうしょう)になるおそれがあります。鼠咬症とは、ネズミに直接咬みつかれると傷口から、「モニリホルム連鎖かん菌」「鼠咬症スピリルム」といった病原菌が入りこみ、引き起こされる感染症です。
病原体は約5日潜伏し、その後、発熱や嘔吐、頭痛、全身の発疹などを発症します。もしネズミに咬まれたら、すぐに傷口を消毒し医療機関を受診しましょう。その際に、ネズミに咬まれたことを医師に報告することを忘れないようにしてください。
そのほかの感染症
ネズミによる感染症は鼠咬症だけではありません。ネズミはさまざまな病原体を持っています。
【ネズミが持つ病原菌】
・サルモネラ菌
サルモネラ菌はネズミの糞尿の中にある病原菌です。サルモネラ菌は食品に触れることで増殖します。そのため、人が気付かないうちに飲食してしまうと腹痛や下痢などの症状を起こし、食中毒を発症してしまうのです。
・レプトスピラ菌
レプトスピラ菌はネズミの尿にいる病原菌です。ネズミが排泄した尿が下水などに含まれ、触れた人の皮膚や傷口から感染することで「レプトスピラ症」を引き起こしてしまいます。この感染症は、人だけではなくほかの動物にも感染することがあります。
レプトスピラ菌に感染した場合の症状は、高熱や筋肉痛、黄疸(おうだん:皮膚や白目が黄色くなる)、場合によっては視覚障害を起こすこともあります。
・ツツガムシ病
ツツガムシ病は、ネズミの体についたダニによって起こる病気です。症状としては、高熱や全身の発疹になります。重症化すると、播種性(はしゅせい)血管内凝固という血管の中で血液が固まる症状を引き起こすおそれがあります。
・ハンタウイルス
ハンタウイルスは、ネズミのフンの中にいる病原菌です。ハンタウイルスに感染すると、腎症候性出血熱(HFRS)やハンタウイルス肺症候群(HPS)を引き起こします。この感染症には有効な治療法がないため、ネズミによる感染症でもっとも危険な病気とされています。
上記のほかに、妊婦の方や高齢者の方が重症化しやすいE型肺炎も引き起こすことがあるため、ネズミを発見したら、すみやかに駆除や対策をするようにしましょう。
困ったら業者に相談しよう
ネズミは警戒心が強いため、殺鼠剤を混ぜた毒エサなどを設置しても、なかなか駆除できなかったり、駆除に失敗してしまったりすることがあります。また自力で駆除をおこなう場合、ネズミに咬みつかれるリスクもあるので、難しいかもしれません。
そのようなときは、業者に相談しましょう。業者は、いくつものネズミ駆除を経験していますし、ネズミの習性なども熟知しています。そのため、自力で駆除をおこなうよりも確実にネズミを駆除してもらえます。
また駆除後の後処理や、再びネズミに侵入されないよう対策を講じてもらうことも可能です。ネズミ駆除で困ったときは、業者に依頼することを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
トイレから侵入してくるネズミは、どう猛な性格で泳ぎが得意であるドブネズミです。体が濡れていることの多いドブネズミには、粘着シートはあまり効果がないので、殺鼠剤が有効とされています。しかし、設置にはある程度の知識とコツが必要なので、はじめての方には難しい場合もあるかもしれません。
もし自力でトイレのネズミ対策をおこなうことが難しいという場合は、ぜひ弊社までご連絡ください。
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