仏事の定番!しきみの育て方まとめ。注意点までまとめて解説します!

2023.11.20

仏事の定番!しきみの育て方まとめ。注意点までまとめて解説します!

お寺や墓地に植えられ仏事の定番として知られるしきみは、その特有の香りから、お線香代わりに使われることが多いです。そんなしきみは花言葉に「猛毒」があるほど強い毒性があることで有名でもあります。

毒性の強いしきみを育てるには、どのようなことに注意するとよいのでしょうか。また、しきみを病気や害虫から守るためにはどうしたらいいのでしょうか。正しいしきみの育て方や、病気や病害虫対策も含め詳しく解説していきます。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

しきみの育て方は少しシビア?

しきみはマツブサ科シキミ属に属する広葉常緑樹です。家庭の庭に植えられることが少なく、生育が少し難しい植物です。しきみを育てる際の注意点、剪定の方法について詳しく見ていきましょう。
しきみの育て方は少しシビア?

しきみは乾燥・日差し・寒さに弱い

しきみの育て方には、注意が必要なことがあります。しきみは乾燥に弱く、日陰で湿り気のある環境を好みます。そして、寒さにも弱いため、寒冷地では冬を越すことができません。

しきみを植える場合、直射日光を避け、やや湿度のある日陰に植えると良いです。西日が当たらないよう植える場所に注意しましょう。

しきみを植え付ける時期は春もしくは秋が適しています。夏は日差しにより乾燥し、冬は寒さに弱いためです。

土や水やりは乾燥に気を使って

しきみの植え付けには、水はけが良く、保湿性の高い用土が適しています。そして乾燥を防ぐためにも水やりに注意が必要です。

しきみは、乾燥を嫌う植物なので土が乾かないよう水を多くやるようにします。しかし、水のやりすぎは土の過湿につながり根腐れする原因となるため、必ず土が乾いている場合のみ水をやるようにしましょう。

しきみを育てる環境が、雨のあたる環境であれば基本的には水やりをする必要がありません。ただし、暑い日が続いたり雨が何週間も降らないような場合は水やりが必要になります。正しく生育するためにも、季節に合わせた適切な水やりをするように気をつけましょう。

剪定は透かす程度でOK

しきみは、樹木の形が乱れにくいためあまり剪定を必要としません。剪定を行う場合は「透かし剪定」が適しています。透かし剪定とは、日の光を内部まで通したり、風通しをよくしたりするために、重なっている木の枝を剪定方法です。剪定時期は、6月以降が適しているといわれています。

要注意!しきみがかかりやすい病気や病害虫

病気や病害虫の発生を防ぐためにも、しきみの育て方には注意が必要です。育てる環境によって病気にかかったり、剪定を怠ってしまうと病害虫が発生しやすくなるため、対策方法を含め詳しく解説していきます。

輪紋病

この病気にかかると、葉の部分に黄色の斑点が現れ、生育に影響を及ぼし最悪の場合枯れてしまいます。輪紋病は主に、湿度の高い環境において発症しやすいので、多湿な場所での生育は避けるよう十分に注意しましょう。
要注意!しきみがかかりやすい病気や病害虫

シキミグンバイ

葉の養分を吸い取り表面を白くさせ、さらには黒いフンまで付着させるため、せっかくの綺麗な葉の見た目を悪くしてしまう害虫です。見つけた場合はすぐに適切な殺虫剤などで駆除しましょう。

カイガラムシ

しきみに発生する病害虫のカイガラムシは植物の養分を吸うため、枝枯れを起こさせたり生育に影響を及ぼしたりします。対策方法としてはシキミグンバイと同様、見つけた場合はすぐに殺虫を行い、不要な枝を切り落とし風の通しを良くしてください。

しきみの実は絶対に食べてはいけない

しきみには育て方のほかにも注意しなければならないことがあります。しきみは、成長すると平らで星形の実ができます。この実は猛毒があり、口にすれば死に至る恐れもあるため絶対に食べてはいけません。
しきみの実は絶対に食べてはいけない
また、しきみの花言葉には「猛毒」という意味もあり、実だけでなく全体に強い毒性があるため取り扱う際には気をつけなければいけません。

嘔吐や下痢、意識障害や全身痙攣などの中毒症状を起こす危険性があるとされています。そして、しきみは実の部分に最も毒が集中しているので、子供やペットなどが誤って食べてしまわないように十分注意するようにしましょう。

仏事のお供、しきみ

お葬式や法事などの仏事の際にお供えする植物としてしきみは有名です。そんなしきみは仏教との関わりが深く、かつて土葬をおこなっていた時代にその独特な強い香り成分から死者の臭いを消す目的で使われ始めたとされています。

また、しきみは動物や悪霊が墓場を荒らさないように墓地の周りに植えられたり、お墓に供えられることが多いです。現在では、仏花としての利用のほか、葉や樹脂を材料に線香や抹香が作られお葬式などの仏事に利用されています。

そして近年、しきみは育て方が難しく取り扱いに注意が必要なためか、以前に比べ国内での生産が減少してるようです。

まとめ

古くから仏事の際に使用され強い毒性と香りを持つしきみは、一般的には家庭で育てることは少ないです。そんなしきみですが、芽の出が良く密集した枝になることから住宅の垣根として生育するのに最適とされています。

取り扱いや生育にさえ注意すれば、春には黄色みがかった白く可憐な花を咲かせるのも魅力です。しかし、正しく育てないと病気にかかってしまったり、剪定を怠ると病害虫が発生する原因となってしまいます。そのため、しきみの育て方には十分に注意しないといけません。

そうなる前に一度、剪定のプロにきちんと相談をして適切な剪定を行ってもらうようにしましょう。正しい生育方法で、仏事を代表するしきみを育ててみましょう。

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