スギナ駆除を塩でおこなうことはできる?効果とデメリットを紹介

2021.4.30

スギナ駆除を塩でおこなうことはできる?効果とデメリットを紹介

スギナは一度繁殖してしまうと、駆除するのが大変な雑草です。どれだけ抜いても切りがないので、もっと効率的に駆除できる方法がないかと考える人も多いでしょう。

なかには「スギナの駆除に塩が効果的」という情報を目にした人もいるかもしれませんが、これは果たして本当なのでしょうか。このコラムでは塩が雑草や土壌に与える効果と影響、スギナを駆除する方法と雑草を予防する方法をご紹介します。このコラムを読めば、二度とスギナを生えさせない対策法がわかるでしょう。

塩によるスギナ駆除の効果とデメリット

野菜の余分な水分を出したいときには、塩をかけて揉みますよね。これは塩に、水分を外へ吸い出す作用があるからです。それと同じ原理で、土に塩をまくと、スギナをはじめとした雑草から水分を奪い、枯らせることができるのです。

スギナなどの駆除に塩を使うと、勝手に枯れてくれるので非常に楽ですが、土に塩をまくことにはデメリットもあります。それをしっかりと把握してから、使うかどうか判断しましょう。

スギナ駆除を塩でおこなうことはできる?効果とデメリットを紹介

すべての植物を枯らせる

水分を奪われると枯れてしまうのは雑草だけではありません。自分が植えた花や野菜も、同じように枯れてしまいます。ほかの植物がある場所では、雑草駆除のために塩を使うのは得策ではないでしょう。

植物を植えられなくなる

塩は分解されにくいため、一度まくと土のなかに成分が残り続けます。そのため、塩をまいた場所にはもう植物を植えても育たなくなってしまうのです。雑草を駆除した後になにか植物を植えようと考えている場所には、塩を使わない方がよいでしょう。

住宅への影響

土にまかれた塩が地中を通っている配管などに触れると、鉄をさびつかせ、ダメージを与えるおそれがあります。また、住宅の基礎のコンクリートなどに染み込んで内部の鉄筋をさびつかせ、家の強度を弱くさせることもありえるのです。

近隣への影響

雨などで塩が流れ出し、近隣で植物を育てていた場合にはそれを枯らせてしまうおそれがあります。近くに畑などがあった場合には作物を枯らせてしまい、多大な被害を与えることになるでしょう。また、河川などに流れ出した場合には川のなかの微生物などに悪影響を与え、生態系を狂わせることにもつながりかねないのです。

無農薬でのスギナ駆除を塩以外でやる方法

スギナの駆除に塩を使うのは、今後植物を育てる予定がなく、周りから隔てられている場所などといった、限定的な状況でなければやめておいたほうがいいでしょう。ではスギナを安全に駆除するには、ほかにどんな方法があるのでしょうか。農薬などを使わず、身近なものを使った雑草の駆除方法をいくつかご紹介します。

熱湯

熱湯をかけることで、雑草を枯らせることができます。高温にさらされることで雑草の組織が死んでしまうのです。もともとは水ですので、塩と違って土壌にとってなんの問題もない安全な方法だといえます。

ただ、土に染み込んでいく過程で温度が下がっていきますので、地中にある雑草の根まで完全に枯らせることは難しいでしょう。また、広い面積にまくことを考えると、若干効率が悪い方法かもしれません。

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重曹

お掃除などで使われる重曹には殺菌効果があり、濃度を高めて植物に吸収させると細胞を壊死させ、枯らせる効果があります。重曹は水に溶けるとナトリウムイオンと炭酸水素イオンに分解されます。これは自然界にもともと存在する成分ですので、環境に悪影響を与えることはありません。

ただし分解されやすい分、効果には持続性がなく、一度枯らせても時間とともに回復してしまうこともあります。また、除草剤として作られた薬剤に比べると除草効果は劣ります。

除草剤を使ってスギナを駆除するには

生命力が非常に強いスギナの駆除は塩や熱湯、重曹といった方法では難しいことも少なくないようです。やはり手ごわい雑草を想定して作られた強力な除草剤を使うのが効果的でしょう。除草剤は強力な薬剤であるため、環境への影響が気になって使うのをためらわれるかもしれませんが、農耕地用の除草剤は農薬取締法という法律の基準をクリアしている安全な農薬です。

一般家庭で使われることを想定して、安全に配慮されたものが販売されているのです。逆に、農薬取締法で農薬に登録されていない除草剤は、周りに作物がある場所では使うことが禁じられています。

除草剤にもいろいろな種類がありますが、スギナを駆除するにはどんな除草剤を使えばいいのでしょうか。スギナは根が残っているとそこから茎を再生することができます。そのためスギナをより確実に駆除するには、地上に出ている茎だけでなく、根までしっかりと枯らせてしまうことが大切です。

除草剤には散布して接触した部分だけを枯らせる「接触型」と、雑草に吸収されることで全体に効果を発揮する「移行型」があります。スギナを駆除するときには、「移行型」を使うことで根まで枯らせることができるでしょう。

ほかの植物には影響を与えずに雑草だけを刈らせたいという場合には、「選択性」の除草剤が有効です。これは特定の雑草だけを枯らせることができるように調整されている除草剤です。

また、除草剤には生えている雑草を枯らせる「茎葉処理型」と、地中の種などが発芽しないようにする「土壌処理型」とがあります。地上部分を茎葉処理型の除草剤で駆除し、そのあと土壌処理型の除草剤を散布して地中に残っているスギナの根が再生するのを防ぐというのも効果的な使い方でしょう。

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スギナはどうして駆除が難しいのか

スギナは完全に駆除するのが困難な雑草のひとつです。スギナがなかなか駆除できない理由には、生命力が非常に強いことがあります。スギナの特徴を見てみましょう。

胞子で繁殖する

スギナはシダ植物なので種を作らず、胞子で繁殖します。ツクシはスギナの胞子です。胞子はとても小さく、風で飛んでしまうので周りに拡散するのを防ぐのは困難でしょう。

地下茎で繁殖する

スギナは地中に地下茎という茎をのばします。地上に出ている茎はスギナの一部分でしかありません。地下茎は横に広がって伸び、伸びた先で新たな茎を地上に芽吹かせます。そのため地上に出ている茎を駆除しても、地下茎が残っていれば増え続けてしまうのです。

根で繁殖する

スギナの根や地下茎は切断されても、それぞれが再生して根や茎を伸ばしてしまいます。そのため、土を耕すような方法でスギナを刈り取ると、ぶつ切りにされた根が残っていることで余計にスギナの数を増やしてしまうことになるのです。

このように、スギナはとてもしぶとい雑草です。スギナの駆除は塩や熱湯といった方法では難しいことが多いでしょう。スギナを駆除するには、根まで完全に枯らせる必要があります。強力な除草剤などを使うことで、効果的な駆除ができるでしょう。

スギナを駆除できる除草剤の種類や、除草剤の使い方がわからないという場合には、草刈り業者に相談してみましょう。しぶとい雑草にも対応している草刈り業者は、除草剤の効果的な使い方についても詳しいかもしれません。草刈り業者に駆除も依頼してしまえば、大変なスギナの草刈りから解放されます。

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スギナを予防する方法

スギナの駆除がおこなえたら、今度はもう二度と生えてこないようにしたいですよね。スギナが再び繁殖しないように予防する方法をご紹介します。

土壌処理型除草剤

除草剤のなかでも土壌処理型の除草剤は、土壌を改善して雑草が生えない環境を作る効果があります。粒タイプはゆっくりと溶けて土壌に浸透していくため、効果が長く続くのがメリットです。ただし、土壌処理型の除草剤は非選択性であることが多いので、散布した場所にはほかの植物も育てることができない場合があります。

防草シート

地面をシートで覆うことで日光を遮り、雑草の発芽を防ぐのが防草シートです。飛来した種や胞子が地面につくのも防ぐ効果があります。防草シートは物理的に雑草の成長を抑えてしまう方法なので、環境に悪影響を与えることはなく、安全な方法です。

ただし、こちらも防草シートを敷いた場所では植物を育てることができなくなるので注意しましょう。また、スギナは大変しぶとい雑草であるため、目の粗い防草シートでは隙間から芽を出してしまう場合があります。密度の高い防草シートを使用し、さらに上に砂利などを敷いておくとより防草効果を高めることができるでしょう。

防草シートを隙間なく施工するにはある程度の技術が必要ですが、自分では難しいという場合には草刈り業者に頼むのもひとつの方法です。草刈り業者は雑草対策として防草シートの施工にも対応していることがあります。業者であればスギナが生えてこないように、より確実な施工をしてくれるでしょう。

スギナ駆除を塩でおこなうことはできる?効果とデメリットを紹介

信頼できる草刈り業者が見つからないなら、生活110番に相談してみてください。生活110番には多くの草刈り業者が加盟しており、近くの業者を簡単に見つけることができます。サービス内容や実績、料金なども、複数の業者を一目で比較することができるのです。

草刈り業者が今ひとつどんなものかわからないという場合には、生活110番が24時間電話での相談を受け付けています。相談も紹介も無料ですので、一度相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

スギナの駆除を塩でおこなうのは効果がありますが、塩分が残るため今後そこで植物を育てることはできなくなります。また、塩分は周辺の土壌や地下の配管、建物の基礎などにも悪影響を与えますので、おすすめはできません。ほかの駆除方法には熱湯や重曹を使う方法がありますが、除草剤に比べると効果は薄いようです。

除草剤のなかにも安全に使えるものはあります。除草剤を使えば効率的にスギナを駆除することが可能です。また、除草剤には移行型や選択性などいろいろな種類がありますので、用途に応じて適切なものを選びましょう。スギナは繁殖力の非常に高い手ごわい雑草ですので、強力な除草剤で根までしっかりと枯らせることが重要です。

スギナが二度と生えてこないように予防するには、土壌処理型の除草剤を散布しておくか、防草シートを施工するのが効果的でしょう。除草剤の使い方や防草シートの施工方法がわからないという場合には、草刈り業者に相談してみてください。

草刈り業者は効率的にスギナを駆除し、さらに対策をしてもらうことができるでしょう。業者の選び方に迷ったら、ぜひ生活110番にご相談ください。

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