雑草が生えてくると見た目も悪くなり、害虫を寄せつけやすくなるなどデメリットが多くあります。植物や作物を育てている場合には、雑草が成長を阻害する原因になるかもしれません。
なかでも、水田や湿地に生えやすいクログワイは駆除が難しいとされています。今回のコラムでは、クログワイの駆除が難しい理由や特徴をはじめ、対策方法についても詳しく紹介していきます。クログワイの駆除に悩まされている人の参考になれば幸いです。
目次
クログワイの駆除が難しい原因は「根」にあった
クログワイはカヤツリグサ科の雑草で、おもに水田や湿地に繁殖します。越冬して数年間生きられる多年生雑草で、根を増やして繁殖するというのもひとつの特徴です。
クログワイの根には、塊茎(かいけい)という芋のような塊がついています。この塊茎は、地中深くにあっても発芽することが可能です。
また、クログワイの塊茎から発芽する時期はばらばらで、4月ごろから9月ごろにかけてどんどん発生してきます。そのため、1度駆除しても次の芽が出てきてしまうこともあるのです。クログワイを完全に取り除くためには、複数回にわたって駆除しなければならないため、根絶は非常に困難だとされています。
駆除に取り掛かる前に雑草がクログワイなのか確認しよう
クログワイ以外にも、水田や湿地に生える雑草は多くあります。雑草の繁殖をおさえるには、はやめに的確な対処をすることが大切なので、まずは駆除したい雑草の種類を確認しておきましょう。
クログワイの特徴
クログワイはイネのように細長い茎をもち、地面からまっすぐ上向きに生えています。また、クログワイは地面から数本ずつまとまってのびてくるという特徴をもち、大きさはおよそ40cm~70cmです。そして、長くのびるクログワイの茎は筒状で、内側は空洞になっています。
クログワイによく似ているホタルイとは
クログワイに似ている雑草に、ホタルイという種類があります。いずれもカヤツリグサ科の雑草で形も細長いため、間違えることもあるかもしれません。
クログワイとホタルイを見分けるポイントとして、生え方の違いがあげられます。クログワイがまっすぐ直立してのびているのに対し、ホタルイは葉が外向きに広がったような生え方です。
ホタルイは塊茎をもたず、種子で繁殖します。そのため、ホタルイかクログワイで迷った場合は、根に塊茎がついているかを確認してみましょう。根を掘り起こすことで、種類を判別することができるはずです。
クログワイを完全に駆除するための方法その①:除草剤を使う方法
クログワイは根を地中に残したままだと、再び生えてきてしまいます。しかし、水田の地中にあるクログワイの根を手ですべて取り除くことは非常に困難です。
目で見つけて取り除くことも難しいクログワイの根を枯らすには、除草剤を使う方法がおすすめです。除草剤には、地中にある塊茎にまで効果をもたらすものがあります。
また、広範囲に生い茂ったクログワイを除草するのは大変な労力がかかります。そういった点からみても、除草剤で駆除する方が労力も少なくすむかもしれません。
ただし、除草剤を使うときは、育てている作物を枯らさないように配慮する必要があります。とくにクログワイが生えやすい水田では、稲を収穫した後に除草剤を使うように気をつけましょう。また、周辺に田畑がある場合も、環境に配慮して使用してください。
クログワイに効果のある除草剤の選び方や使い方に不安がある人は、業者に相談してみるのもおすすめです。除草剤を活用して、雑草の悩みを解決していきましょう。
クログワイを完全に駆除するための方法その②:除草剤なしの方法
除草剤は、クログワイを駆除することだけを考えると便利なものです。しかし、健康や環境に配慮して使いたくないということもあるかもしれません。
除草剤を使わずにクログワイを駆除するには、地面を耕して根を掘り起こすという方法があります。クログワイの塊茎は寒さや乾燥に弱いので、秋から冬にかけて田んぼを耕し、根を空気に触れさせて枯らすことができるのです。
ただし、クログワイの塊茎は地中深くにあっても発芽することができ、数年間にわたって生きられるほど強い生命力をもっています。そのため、地表近くにある塊茎だけではなく、できる限り地中の根も取り除くことが大切です。
また、塊茎を枯らすためには十分に寒くなければなりません。そのため、寒冷地以外では塊茎を寒気にさらす方法ではあまり効果が得られないこともあるようです。除草剤や労力をかけずにクログワイを駆除したいときは、業者に相談してみてはいかがでしょうか。
クログワイが生えてこないようにできる対策とは
クログワイは根を増やすことで越冬して生きられるので、駆除することが難しい難防除雑草とされています。クログワイに悩まされないためには、まずは生えにくくすることが重要です。
クログワイが生えてこないようにするには、地中に塊茎を残さないことがポイントです。まずは、稲作をおこなっていない秋冬の時期に田んぼを耕して、塊茎を地表にさらしておきましょう。さらに、除草剤も併用して地中にある根を枯らすことで、翌年以降のクログワイの繁殖が少なくなるかもしれません。
しかし、田んぼの広さや状況によっては、個人での作業では大変な労力と時間が必要になることもあります。場合によっては、思った通りの成果を得られないこともあるでしょう。確実性や手間の削減を考えるのであれば、やはり業者に相談することが得策といえるかもしれません。
まとめ
クログワイはカヤツリグサ科の雑草で、水田や沼地などの湿地によく繁殖しています。根には塊茎があり、地中深くからも発芽できるので防除が難しい雑草です。
そんなクログワイをより効果よく除草するためには、雑草の種類に適した方法でおこなうことが大切です。クログワイによく似たホタルイも同じカヤツリグサ科の雑草ですが、根や葉の生え方が異なるので、見分けることができるでしょう。
クログワイを駆除するには、除草剤を使ったり、地面を耕して塊茎を地表に出させたりする方法があげられます。しかし、個人での作業は思っているよりも大変だったり、そもそも効果がみられなかったりするかもしれません。
そこで、クログワイの繁殖が広がって困っている人は、業者に相談してみてはいかがでしょうか。業者を活用することで、雑草の悩みを解決することができるかもしれません。
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