びわの木を切る方法|管理が難しいときには剪定か伐採で対処しよう

2021.4.30

びわの木を切る方法|管理が難しいときには剪定か伐採で対処しよう

びわの木を育てている方の中には、「大きくなりすぎて管理が難しくなってきた……」という方もいらっしゃるかもしれません。

株が大きくなって対処が難しくなったときは、剪定か伐採をしてびわの木を切るのがおすすめです。

そこで、この記事では、びわの木を剪定・伐採の手順と注意点についてご紹介していきます。ご家庭にあるびわの木の管理にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

びわの木を切る方法1:剪定で木の大きさを調整

まずは、びわの木を剪定する方法をご紹介していきます。間違った方法で剪定をおこなうと弱って枯れてしまうおそれがあるので、以下の内容を読んで正しい方法を理解しましょう。

剪定に適した時期

剪定に適した時期は、花が咲き終わり、実がつくまでの2月~3月がおすすめです。2~3月は、誤って花芽を切ってしまうおそれがないからです。

もし、花芽が付く時期や花芽が付いた後に剪定をおこなうと、誤って花芽を切ってしまうおそれがあります。花芽を切ると、花が咲かなくなり、実が減ってしまうのです。

翌年の実を減らさないためにも、花が咲き終わった後で実がつくまでの期間におこなうのがよいでしょう。

剪定に使う道具

剪定には、枝を切るための剪定ばさみを用意しておきましょう。ただし、剪定ばさみは太い枝は切ることが難しいです。太い枝を切るために、刈り込みばさみも用意しておくとよいでしょう。

また、もし高所での作業になる場合は、脚立か高枝剪定ばさみも用意しておいてください。このほか、剪定後に切り口を保護するための「癒合剤」、癒合剤を塗るためのヘラも用意しておきましょう。

びわの木の剪定方法

びわの剪定の手順は、以下のとおりです。

【1.間引き剪定をおこなう】
間引き剪定とは、不要な枝を根元から切り落とす剪定方法のことです。間引き剪定では、以下のような枝を切り落としてください。

・枝が混みあっている部分
・真上にまっすぐ伸びる枝
・枯れた枝
・木の幹に向かって生えている枝
・交差している枝
・同じ場所から生えている枝

これらの枝は、ほかの枝の生長を邪魔してしまいます。株を元気に生長させるためにも、上記のような枝は根元から取り除いてしまいましょう。

【2.切り戻し剪定をおこなう】
切り戻し剪定とは、枝の途中から切り落とす剪定方法のことです。切り戻し剪定をおこなうことで、樹形をコンパクトにすることが可能です。

ちなみに、びわの木には上に伸びていくタイプと横に広がるタイプがあります。上に伸びていくタイプは切りたい高さのところで、主幹(幹の中で最も太い部分のこと)を切り落としてください。横に伸びていくタイプは、主幹を切る必要はありませんが、枝同士が重なりやすいので、そこを中心に切り落としてください。

【3,癒合剤を塗る】
剪定が終わったら、切り口に癒合剤を塗っておくとよいでしょう。癒合剤とは、切り口をコーティングするための塗り薬です。癒合剤を塗ることで、水や養分が出ていくのを防いだり、雨水や雑菌の侵入を防いだりする効果があり、びわの木が弱ることを防止できます。また、癒合剤は、ヘラを使うとムラなく塗ることができるので、ぜひ試してみてください。

剪定の注意点

びわの木は、枝を切りすぎると株が弱ってしまって実が付きにくくなります。そのため、枝は切りすぎないように注意しておこないましょう。

もし、「どの程度切ってよいかわからない」「自分で剪定できる自信がない」という方は、剪定業者に依頼するのも選択肢のひとつです。

生活110番では、びわの剪定をおこなう業者をご紹介します。弊社にご依頼いただければ、経験や知識のある加盟店スタッフが、迅速・丁寧に剪定をおこないます。もし、びわの剪定にお困りの方がいれば、ぜひ弊社までご相談ください。

びわの木を切る方法2:伐採・抜根で木を処分

びわの木の管理が難しくなった場合、伐採・抜根をおこなう方法もあります。そこで、ここではびわの木の伐採・抜根の方法をご紹介していきます。

伐採は自分でできる?

びわの木の伐採は、自分でおこなえる場合と、伐採業者に依頼したほうがよい場合があります。

自分でおこなうことができるのは、樹高が3m以下で幹の直径が20cm以下のときです。樹高が高すぎると、木を伐採したときに電線やほかの木に引っかかってしまうおそれがあります。そうなると、いつ引っかかりが取れるかわからず、運悪く木の下敷きになってしまうかもしれません。

また、幹が細いときにはノコギリで切ることが可能ですが、幹が太いとチェーンソーを使うことになります。チェーンソーは慣れていないと操作が難しく、刃によって素肌を深く切ってしまうおそれもあるのです。

安全に作業をおこなうためにも、樹高が3m・幹の直径が20cmを超えるときには、伐採業者に依頼するとよいでしょう。

伐採・抜根で使う道具

伐採の際は、木に切り込みを入れるための手ノコギリを用意しておきましょう。また、ロープ・スリングベルト・滑車・くさびも用意しておきましょう。木をロープで引っ張るときや方向を変えるときに必要となります。

抜根の際は穴を掘るためのシャベルやスコップが必要なので、あわせて用意しておいてください。

さらに、伐採をおこなう際は安全におこなうためにも、服装に気を配りましょう。誤ってノコギリで肌を切って大きな切り傷をつけないよう、長袖・長ズボンの作業着を着用してください。このほか、木くずやほこりから目を守るためのゴーグル、すべり止めのための手袋、伐採時に落下する枝から頭部を保護するためのヘルメットも用意しておきましょう。

伐採の手順

びわの木を伐採する手順を、以下にまとめました。

【1.木を切る方向を決める】
まずは、びわの木を切る方向を決めましょう。木を切る方向を決めるときは、周りに障害物がない場所や、人が通ることがない場所に倒すようにするのがよいでしょう。

【2.ロープで引っ張る】
倒したい方向に引っ張るようにロープを張っておきましょう。ロープを張っておくことで、思った方向に木を倒せる可能性が高まります。

【3.受け口をつくる】
受け口とは、幹の倒したい方向に入れる切り込みのことです。だいたい幹の直径の3分の1程度まで切り込みを入れてください。角度は、地面に対して45度程度がよいでしょう。そして、切り込みを入れた下に、地面に対して水平になる切り込みを入れ、三角形の切り口をつくってください。

【4.追い口をつくる】
追い口とは、倒したい方向の反対側に入れる切り込みのことです。追い口も、3分の1程度まで入れるとよいでしょう。

【5.木を倒す】
受け口と追い口をつくったら、追い口の方向から手で押せば、木を倒すことができるでしょう。

【6.伐採した木を処分する】
伐採が終わったら、できるだけ早く伐採した木を処分しましょう。もし、木を放置しておくとシロアリが発生するおそれがあります。シロアリの発生によって、木材が侵食されて家が傷んでしまうリスクがあるのです。そのため伐採した木はできるだけ早く処分してください。

伐採した木を処分するには、ゴミとして処分するか、業者に回収してもらう方法があります。

自治体によって異なりますが、指定の袋に入れば燃えるゴミとして処分してもらうことができるようです。もし、ゴミ袋に入らない場合は、粗大ゴミとして出すことになることが多いようです。

また、伐採した木は、業者に回収してもらう方法もあります。業者によって料金が異なるので、一度問い合わせてみるとよいでしょう。

抜根の手順

木を伐採した後は、抜根(切り株を取り除くこと)もおこなっておきましょう。切り株を放置すると、シロアリが発生してしまうおそれがあるのです。詳しい抜根の手順は、以下のとおりです。

【1.木の周りを掘る】
伐採した切り株の周りを掘っていきましょう。このとき、同じ方向から掘るのではなく、切り株の周りを全方向から掘るのがコツです。

【2.根を取り除く】
ある程度穴を掘ると、根が見えてきます。根が見えたら、その都度ノコギリで切っていきましょう。少しずつ根を取り除くことで、根が引き抜きやすくなるのです。

【3.根を引き抜く】
ある程度まで穴を掘ったら、切り株を左右に揺らしてみてください。このとき、切り株がグラグラと動いたら、引っこ抜くことができます。

びわの木にまつわる迷信

「庭にびわの木を植えてはいけない」という迷信があります。これは、びわの木の根が横に向かって伸びていくからです。横方向に伸びると、家の土台を持ちあげる・土の中の水道管が壊れるなどのリスクがあるのです。この理由から、びわの木は庭に植えてはいけないといわれるようになったのでしょう。

また、「びわの木を植えると病気になる」といった話を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。その理由は、びわに薬用効果があることと関係しています。

びわには、喉の痛みを抑える・体内に溜まった水分を排出させるなどの効果があります。びわの薬用効果を得るため、病人がびわの木がある家に出向いたといわれています。その結果、病気がびわの木を育てている方にも移ってしまうことがあり、「びわの木を植えると病気になる」といわれるようになったそうです。もし、迷信に対して不安な方は、安心するためにも、お祓いをしてみるとよいでしょう。

びわの木の剪定・伐採を業者に依頼する場合

びわの木を切るのが自分では難しいときは、剪定や伐採をおこなってくれる業者に相談してみるとよいでしょう。そこで、ここでは剪定や伐採を業者に依頼するときのメリット・費用・業者選びのコツをご紹介していきます。

業者に依頼するメリット

伐採や抜根を業者に依頼すると、以下のようなメリットがあります。

・ケガをするリスクを避けられる
・失敗する心配がない
・道具をそろえる必要がない
・剪定・伐採をおこなう手間がかからない
・体力的な負担がかからない

このように、業者に依頼すればたくさんのメリットがあります。業者に依頼するか自分でおこなうか迷っているという方は、このようなメリットを考慮して、自分に合った方法を選んでみてください。

剪定の費用相場

業者に依頼するとなると、気になるのが費用ですよね。そこで、ここからは、業者に依頼したときの費用をご紹介していきます。まずは、剪定費用を見ていきましょう。

剪定費用は、業者によって計算方法が異なり、時給制や日当制のところと、単価制で計算するところがあります。それぞれの費用相場は、以下のとおりです。

【時給制】
2,000円~3,000円程度

【日当制】
15,000~30,000円程度

【単価制】
木の高さ3m未満:3,500円前後
木の高さ3m~5m:7,500円程度
木の高さ:5~7m:16,000円程度

正確な費用は剪定業者によって異なります。正確な費用を知りたい方は、一度業者から見積りを取るとよいでしょう。

伐採の費用相場

次に、伐採費用の相場について見ていきましょう。

【伐採】
木の高さ3m未満:1,500円~5,000円
木の高さ3m~5m:6,000円~18,000円
木の高さ5m以上:12,000円~25,000円

伐採費用も業者によって正確な費用が異なるので、業者に見積りを依頼してみるとよいでしょう。

安心して依頼できる業者の特徴

安心して依頼できる業者の特徴を、以下にまとめました。

【見積り後から追加料金がかからない】
業者によっては、見積り後から追加料金がかかることがあります。追加料金がかかる場合、作業後に予想以上に高額な料金を請求されることがあるのです。「こんなに高いなんて知らなかった……」と後悔しないためにも、見積り後から追加料金がかからない業者を選ぶとよいでしょう。

【スタッフの対応が丁寧】
スタッフの対応も業者を選ぶ際の判断材料です。とくに、剪定では、定期的に業者を利用していく可能性もあります。その際、こちらの要望にできる限り応えてくれる業者のほうが納得して依頼することができます。

スタッフの対応は、見積りの際にいくつか質問をして、丁寧に対応してくれるかを確認するとよいでしょう。

【実績が豊富】
実績が豊富な業者は、多くの経験を積んでいるということになります。その分、作業に慣れているため、スムーズに作業をおこなってもらえる可能性が高いです。実績は、ホームページから確認してみるとよいでしょう。

まとめ

びわの木の管理が難しくなったときは、剪定して樹形をコンパクトにする方法と、伐採をする方法があります。剪定をおこなう場合は、間引き剪定・切り戻し剪定をおこない、切り口に癒合剤を塗っておきましょう。

伐採をおこなう場合は、木を倒す方向を決め、受け口と追い口をつくって木を倒した後、伐採した木の処分と抜根をおこなってください。

もし、自分でびわの木を切ることが難しい方は、剪定や伐採をおこなってくれる業者に依頼してみることをおすすめします。業者に依頼すれば、失敗やケガをするリスクを避けることができたり、手間や身体的な負担をかけずにおこなってもらうことが可能です。

「木が大きすぎて自分では伐採できない」「剪定で失敗しないか心配」という方は、業者への依頼も検討してみてください。

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