漆の木の伐採でかぶれにくいのは冬!かぶれずに切り抜ける手段とは?

2021.4.30

漆の木の伐採でかぶれにくいのは冬!かぶれずに切り抜ける手段とは?

自分で漆の木を伐採すると、かぶれてしまう危険性が高いです。それは、漆の樹液にはウルシオールという強いかぶれを引き起こす成分が含まれているからです。

そのため、伐採は業者に依頼することがおすすめですが、自分で伐採をしようとお考えの人もいるでしょう。この記事では、伐採の方法や時期をご紹介していきます。あわせて、業者利用についてもご紹介していくので、くれぐれも無理に自分で伐採しないようにしましょう。

漆の木を伐採する前に!かぶれないための予備知識

漆の木を伐採すると、樹液が出てきます。その樹液に触れてしまうと、ひどいかぶれを起こします。漆のかぶれはその人の体質や、そのときの体調にもよりますが、ほとんどの人に症状が現れます。

樹液に触らなければよいと、お思いの人もいるかもしれません。しかし、漆の葉からもかぶれの原因となる成分が飛散しているので、漆の木の近くにいるだけでもかぶれてしまうこともあるのです。

かぶれを引き起こす成分はウルシオールだと説明しましたが、ウルシオールは完全に乾いてしまえばかぶれる心配はありません。販売されている漆製品を触ってもかぶれないのはこれが理由です。しかし、漆の木の樹液は液体なので乾いていません。だからこそ、漆の樹液に触れることは大変危険なのです。

かぶれが起こると、かゆみが2週間ほど続くこともあります。治れば痕は残りませんが、症状が現れている間は、赤くなったり、腫れ上がったりします。ひどい場合だと体の広い範囲に症状が現れることもあるほどなので、漆には触れないように気を付けましょう。

そのため漆の木を自分で伐採することは、やめたほうがよいです。素人には伐採自体大変な作業なのに、それが漆の木となればなおさらです。

しかし、伐採しなければならないことも多いでしょう。漆の木は高さが10m程伸びるため、放置すればするほど、伐採が大変になります。

漆の木を伐採したいのであれば、業者に依頼することを強くおすすめします。伐採を業者に依頼する場合の費用は次のとおりです。

伐採費用

樹高3ⅿ未満:3,000~5,000円
樹高3~5m:9,000~15,000円
樹高5m以上:20,000~30,000円

幹の処分費

樹高3ⅿ未満:3,000~5,000円
樹高3~5m:8,000~10,000円
樹高5m以上:12,000~15,000円

これは伐採にかかる費用の相場であり、業者によって細かい金額が異なるので、業者に依頼するときは見積りをとるとよいです。複数の業者から見積もりを出してもらえば、それぞれを比較することができ、要望に合う業者を選ぶことができるでしょう。

また、業者に問合わせるときに、もし質問があれば相談に乗ってもらうこともできるかもしれません。その上で費用や作業内容に納得がいけば、伐採作業を依頼すればよいでしょう。

漆の木の伐採方法とかぶれにくい時期

漆の木の伐採を自分でやることはおすすめできませんが、どうしても自分でやりたいという人もいるでしょう。ここでは自分で伐採をおこないたい人へ向けて、伐採作業をしてもかぶれにくい時期と伐採方法をご紹介していきます。

伐採方法

まず、自分で伐採する場合は、高さ3m以下かつ直径20cm以下の木だけにしましょう。それよりも大きな木を伐採することは、素人には難しいです。

木の大きさが自分で伐採できる範囲内であることを確認したら、次は道具を準備しましょう。必要な道具はノコギリまたはチェーンソー・ロープ・伐採した木を処分するためのゴミ袋やテープです。準備ができたら以下の手順で伐採していきましょう。

【手順】

(1)木を倒す方向へ引っ張るようにロープを張る
(2)木を倒す方向の幹を地面から10cmくらいの高さのところを水平に1/3程切る
(3)切った1/3のところを角として、30~45℃の角度になるよう、くの字の切り込みを入れる
(4)くの字の切れ込みの2/3程の高さのところで反対側から切れ込みを入れる
(5)木を倒したい方向へ押し倒す

注意点として、(3)と(4)の切れ込みの間が、幹の直径の1/10くらいになるように切込みを入れましょう。1/10くらい残さないと、木が倒れる方向をコントロールするのが難しくなり、危険だからです。

伐採時期

漆の木を伐採するのは、冬がよいです。それは、冬は樹木が樹液を出しにくくなる時期だからです。

伐採作業をするとなぜ樹液が出てくるのかというと、幹の傷ついてしまった箇所を塞ぎ修復するためです。これは人間が怪我をしたときにかさぶたを作ることと似ています。

しかし、季節に関係なく怪我をしたらかさぶたを作れる人間とは違い、樹木はいつでも樹液を出せるわけではありません。樹木は冬になると休眠期に入るため、樹液の流れも止まるのです。そのため、伐採するなら樹液が出にくい冬がよいのです。

しかし、冬だからといって樹液がまったく出ないというわけではありません。冬の伐採でもかぶれる可能性は十分にありますので、もし伐採の途中でも危険を感じたらすぐに中止して、残りの作業は業者に任せしましょう。

漆の木にかぎらず、伐採は刃物を使う危険な作業です。また、大きな木程、倒したときに周りの物や人間に当たってしまう危険性があります。このように伐採自体、危険が多い作業ですので、かぶれる漆の木の伐採は、やはり業者に依頼することをおすすめします。

漆は伐採してもよみがえる!?ひこばえに注意!


漆の木を伐採できても、実はそこで一安心とはいかないのです。漆の根が残っていると、そこからひこばえが生えてきてしまうのです。

ひこばえとは木がダメージを受けてしまったときに、光合成をしてエネルギーを得ようと幹の根元から生えてくる芽です。この芽は、木の中でずっと眠っていた状態で、切り株からはもちろん、切り株から離れた地面からも芽を出します。これは漆が根を広く浅く張るためです。

このひこばえが成長してしまえば、また大きな漆の木になってしまうので、根を処理しなければなりません。根を処理する方法としては、根を枯らす方法と、抜根する方法があります。

根を枯らすには、除草剤を使います。作業をおこなうには、晴天の日が数日続くタイミングで、伐採直後におこなうとよいでしょう。雨が降ってしまうと除草剤が流れてしまい効果がありません。また、伐採から時間が経って断面が乾いてしまうと、除草剤をしっかりと吸収してくれません。

抜根はシャベルなどで根を掘り起こして除去する方法です。しかし、樹木の根は太いですし、広く張っているため、抜根はかなり大変な作業です。伐採を業者に依頼する際に、一緒に抜根までお任せするとよいでしょう。

まとめ

小さな木であれば自分で伐採をおこなうことも可能です。しかし、漆の木の伐採は誰でもかぶれを起こす危険性が高いので、自分でおこなうのはおすすめできません。

漆の樹液にはウルシオールという成分が含まれており、これがかぶれを起こします。漆でかぶれてしまうと真っ赤に腫れ上がり、症状がひどいと2週間程かゆみに悩まされることになります。

そのため、漆の木の伐採は業者にお任せすることがおすすめです。業者に根の処理まで依頼すれば、残った根からひこばえが生えてくることも防ぐことができます。業者に依頼して、安全に伐採をしましょう。

伐採のプロが迅速対応!

庭木1本からお任せください!

※対応エリアや加盟店によって変わります

木々の伐採は大きな木であればあるほど、危険度が上がってきます。自分で伐採したら電線に引っかかってしまった!なんて事がないように、安全のためにも伐採はプロにお任せしましょう!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

立ち合いがなくとも作業は可能です!お気軽にご相談ください。

伐採 1本 6,100円~
伐採のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

伐採の記事アクセスランキング

伐採の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧