鳩はどこにでもいるありふれた鳥のひとつです。近年、人間との距離が近くなってしまったため、騒音被害やフン害などが深刻な問題となっています。騒音被害で早朝に起こされたり、フン害によって洗濯物が台無しにされたりするなどの被害がでています。
また、鳩がアパートやマンションのベランダに住みつく被害が増えています。どうしたら、鳩被害を防ぐことができるのでしょうか?本コラムでは鳩被害や、鳩の侵入を防ぐ方法を紹介していきます。
目次
鳴き声・フン害・営巣…ベランダで起こる鳩被害とは
鳩被害には4つの段階があり、段階によって、ベランダの鳩対策は違ってきます。ご家庭で鳩被害にお悩みの方は、まずは鳩被害の段階から確認しましょう。
①ベランダが休憩所になっている
鳩が短時間休めるベランダを見つけ、一時的に止まっている段階です。鳩は昼行性のため、昼間に飛来することが多いといわれています。この段階では、鳴き声による騒音被害やフンによるフン害も比較的軽く済むでしょう。
②ベランダが鳩の待機所になっている
ベランダに休みに来ていた鳩が安全な場所と認識しはじめます。そうなると、エサを待っている間や仲間を待つ場所として頻繁に現れるようになるのです。①でみられていた被害が増え始め、フンの増加に伴い洗濯物を汚される被害も出はじめます。
③ベランダに鳩が定住する
頻繁に現れていた鳩が定住を始めます。鳩はベランダのなかでも、囲まれた場所を好むため、室外機の裏や物置の裏などに現れ始めるでしょう。
また、昼間にしか見かけなかった鳩が、夕方から夜間にかけてもベランダで見かけるようになります。長時間鳩が滞在するので、騒音被害やフン害がさらに悪化するでしょう。
④ベランダで巣作りを始める
ベランダに定住した鳩が巣を作り、繁殖を始めます。鳩には帰巣本能と縄張り意識があり、一度安全な場所だと認識すると簡単に出ていくことはありません。そのため、一度追い払っただけでは戻ってきてしまいます。
巣が作られてしまうと、鳩の数があっという間に増えていきます。ずっとベランダに住み着き、騒音被害やフン害だけでなく、健康被害も現れるおそれもあります。
なぜ鳩はベランダにくるのか
鳩がベランダに来るのは、ベランダが鳩にとって安全な場所という認識をしてしまっていることが原因です。
鳩は天敵を警戒するため、壁などに囲まれた場所を好みます。また、雨にかからない場所に巣を作るので、水に流されてしまうような場所には巣作りしません。
そのため、周りを壁に囲まれて、雨がかからないベランダは鳩にとって安全な場所となってしまうのです。
また、家の周りに公園や神社がある場合も鳩がベランダに来る原因です。公園や神社では鳩にエサやりする人がいる可能性があります。
公園などの家の近くに餌場があると、ベランダは鳩にとって「安全で、過ごしやすく、エサもとりやすい好物件」になり、鳩がベランダに来やすくなるのです。安全だとわかると鳩は何度も来るので、一刻も早いベランダの鳩対策が大切となってきます。
賃貸住宅でも簡単にできる!ベランダの鳩対策
鳩は鳥獣法に保護されているため、自分では簡単に殺傷や捕獲することができません。そのため、しっかりとベランダでの鳩対策をする必要があるのです。そこで、ご家庭でできるベランダの鳩対策を3つご紹介します。
①動物のダミーを置く
鳩にとって天敵である猫やカラス、蛇などのダミーを置く方法です。鳩は巣を作るにあたり、何度か飛来します。そのときに、天敵である動物がいると驚いて逃げていくのです。
ただし、偽物だと気がつくと効果は落ちてしまうため、定期的にダミーを取りかえたり、鳩を慣れさせないようにしましょう。
②忌避剤を使う
鳩が嫌がるにおいの出る忌避剤は、ベランダの手すりなどに塗るジェルタイプや置いておく固形のタイプ、ベランダに散布するスプレータイプなどがあります。忌避剤には使用期間があるので、定期的に交換し、効果を保つことが大切です。
③ベランダをきれいに掃除する
鳩は「ここは安全だ」とわかるとフンをして目印にするといわれています。そのため、目印であるフンをきれいに取り除くことが大切です。また、鳩が身を隠しやすい段ボールや新聞紙を縛った束などは、ベランダに置きっぱなしにせずに小まめに掃除することが重要になります。
効果抜群のグッズ!鳩よけネットとは
鳩対策をしっかりしても鳩がベランダに入ってきてしまうことはあるでしょう。そういったときには、鳩よけネットがおすすめです。鳩よけネットは物理的に鳩をベランダに入れないように、ベランダ全体をネットで覆う方法です。
鳩も一羽一羽に個体差があります。たとえば、動物のダミーが平気な鳩でも、忌避剤は苦手なものもいるのです。逆に忌避剤は平気でも、動物のダミーが苦手などさまざまな鳩がいます。
しかし、どんな鳩でも物理的にベランダから遮断してしまえば入れなくなるので、高い鳩よけ効果が期待できるでしょう。
鳩よけネットの設置方法
鳩よけネットはしっかりと張らないと効果が期待できません。鳩よけネットの張り方を順番に説明していきます。
用意するもの
・ベランダのサイズに合った鳩よけネット
ベランダのサイズにしっかりとあわせないと、隙間から鳩が侵入してきてしまいます。
・ケーブルクリップなどのフックやクリップ
鳩よけネットを固定するのに使うため、挟んで固定できるものがおすすめです。
・強力な両面テープ
クリップをベランダに固定するのに使用するため、外壁用の強力な両面テープを用意しましょう。
・ワイヤーやペンチなど
鳩よけネットはワイヤーで固定します。手ぐすなどでも大丈夫ですが、外にさらされているため、しっかりと固定できるものを選びましょう。
手順
- ケーブルクリップに両面テープを張り付けていきます。
- 約10cmの間隔でクリップを天井に固定していきます。
- 天井が終えたら、壁に垂直になるように張り付けていきます。
- クリップを固定できたら、鳩よけネットの端をケーブルクリップに引っ掛けながら挟んでいきます。
- ネットの下側など隙間が空いてないか確認しながら、ワイヤーで手すりなどに固定していきます。
鳩よけネットは自分でも設置することができますが、少しでも隙間があると鳩が入ってきてしまうので注意が必要です。鳩よけネットのサイズはよく確認して購入しましょう。
また、きちんと端を止めていないと鳩がネットをめくって入ってくることもあります。もし自分で鳩よけネットを張るのが難しい場合や不安があるかたは、一度業者に相談してみるのもおすすめです。
うまくいかないときは業者へ相談を!かかる費用の相場は?
就眠段階以上になるまで放置してしまいベランダの鳩対策がうまくいかないときや、巣があり撤去をお願いしたいときには鳩駆除業者に依頼しましょう。
鳩駆除業者を依頼したときの相場は駆除1か所につき1~6万円ほどです。業者によっては駆除とベランダの清掃が別料金になっていたり、アフターフォローの有無など対応がさまざまなので見積りをしてもらいましょう。
駆除をおこなうまでの一般的な流れは施工方法を決めるために現地調査をおこない、見積りをします。契約が完了したら、鳩のフンを回収してベランダの清掃をおこなったあと消毒をして、忌避剤やネットで鳩の再来を防ぐ施工をします。鳩には生まれた場所に戻ってくるという本能があるため、追跡調査を必要とする場合もあるようです。
生活110番では、鳩の被害にお困りのかたのために優秀な鳩駆除業者を紹介しています。ご相談いただければ、現地調査の上ご自宅に合った駆除方法をご提案させていただきます。放っておくと騒音やフン害だけでなく健康被害を及ぼすこともあるため、早めにご連絡ください。
まとめ
鳩は帰巣本能があるため、一度ベランダに住みつくとなかなか出ていきません。ベランダは鳩にとって安全な住処であるとともに、立地によっては餌場も近い最高の好物件であります。そのため、鳩はなかなか手放そうとしません。
ベランダの鳩対策は鳩よけグッズを使い、できるだけ鳩をベランダに入れないようにすることが重要です。しかし、きちんとした対策をしないと鳩を追い出すことはできても、再び戻ってきてしまうことがあります。
鳩に住みつかれると騒音被害やフン害などさまざまなトラブルを引き起こします。トラブルを避けるためにも、鳩にお困りなら一度鳩駆除のプロに相談し快適な生活を取り戻しましょう。
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