ハクビシンの駆除費用を安く抑えるコツ!業者への調査でわかった3つのポイント

2023.9.11

ハクビシンの駆除費用を安く抑えるコツ!業者への調査でわかった3つのポイント

「屋根裏からドタドタと足音がする……!」
「庭に糞尿をされて困る!」

このようなハクビシンによる被害が発生したら、すぐにでも駆除したいと思いますよね。

ハクビシンは放置すると、すぐに被害が拡大してしまいます。

被害が拡大してから駆除を依頼すると、費用が高額になることも多いです。

そのため、ハクビシンが発生したら早めの対策が大切です。

とはいえ、金額がわからないとなかなか業者依頼に踏みだせないかもしれませんね。

そこでこの記事では、ハクビシンの駆除を業者に依頼する前に知っておきたいこれらのことについて解説していきます。

この記事でわかること
  • ハクビシンの駆除にかかる費用と費用帯別の作業例
  • 費用を決めるときに業者が見ているポイント
  • 業者に依頼する前に確認しておくとよい事項

この記事を読めば、ハクビシンの駆除にはいくらくらいかかるのか、そして費用を安く抑えるためにはどうしたらいいのかがわかります。

費用の目安や安く抑えるコツについて理解することができれば、納得して業者へ依頼することができますよ。

ハクビシンの被害や再発に悩むことなく安心した生活を送れるよう、ぜひご一読ください。

ハクビシンの駆除費用はケースによってバラバラ

ハクビシンの駆除を業者へ依頼したときの費用は、状況によって差が出ます。

生活110番加盟店が実際におこなったハクビシン駆除の費用は、このようになっています。

ハクビシンの駆除費用

集計期間:2019/4/1~2022/3/31(218件)
集計対象:弊社運営サイト全体におけるハクビシン駆除の施工実績

  • 0円~49,999円:16.1%
  • 250,000円~299,999円:17.9%

費用帯別の内訳を見ると、5万円未満と25~30万円がやや多いものの、かなりバラつきのある結果になりました。

このように費用に差が出る理由は、どのような作業をしたのか、どれくらい手間がかかるかが関係しています。

安く済む場合

費用が安く済む場合の具体例をご紹介します。

安く済む例
  • 忌避剤による追い出し作業
  • 家屋に被害はなく庭の糞尿のみ

忌避剤による追い出しや捕獲器の設置のみの場合は、作業工数や時間があまりかかりません。

庭の糞尿被害のみの場合も、家屋に住み着かれているよりも簡単に清掃などをすることができます。

このように、ハクビシンの被害があまり広がっておらず比較的短時間で作業が終わる場合は、費用も安く収まることが多いです。

高くなる場合

駆除費用が高くなってしまう場合は、時間や手間がかかったり、複数の作業をおこなうことが多いです。

具体的な例はこのようになっています。

高くなる例
  • フンが大量にあって掃除に時間がかかる
  • 長年住み着いていて追い出すことに時間がかかる
  • 施工面積が広く使用する薬剤の量が多い
  • 屋根裏などの高所や床下などの狭い所の作業がある
  • 侵入口となる場所が多く封鎖作業に時間がかかる
  • 糞尿による腐敗が進んで断熱材などの交換が必要になる
  • 建材の損傷部分からシロアリ被害につながっている

フンが大量にあったり長年住み着いていたりすると、清掃や追い出しにそれぞれ時間がかかります。

追い出しや清掃だけでなく、侵入口の封鎖や断熱材の交換など、作業工数が多いことも高くなるときに多くみられる特徴のひとつです。

業者アンケートでわかった!費用が決まる3つのポイント

業者が費用を決めるときに見ている点をまとめると、3つのポイントがあることがわかりました。

費用が決まる3つのポイント
  1. 被害規模
  2. 作業の難易度
  3. 作業内容

生活110番の加盟店に対して、害獣駆除にかかる費用についてのアンケートを実施しました。

それぞれの項目を、実際のアンケート回答とともに順番にご説明します。

※生活110番加盟店に対するアンケート結果によるものです。

記載されている内容は回答した加盟店がおこなっている対応のため、生活110番へのご依頼が必ずその金額になるわけではありません。

①被害規模

被害規模とは、被害を受けている面積の広さ被害の深刻さなどです。

施工面積が広いときや被害が深刻なときは、費用が高くなりやすいという回答がありました。

A社

庭なら安く、家屋に住み着いていると高くなりやすい。住み着いている年数が長いと高くなる。フンの量でわかる。家屋が広いと高くなる。

C社

屋根裏の断熱材に糞尿などの被害が広範囲だったうえ、断熱材の中身も荒されていたので断熱材をすべて入れ替えた。
50坪の断熱材、交換、廃棄、施工費などで30万円をこえてきます。

ハクビシンが住み着いておらず被害も広がっていない場合は、簡単な忌避作業のみで終われることもあります。

しかし被害が深刻化していると、作業に時間や手間がかかり薬剤などの使用量も多くなります。

そのため被害規模がどの程度なのかは、費用を決めるうえで業者が必ず確認するポイントのひとつです。

作業の難易度

作業の難易度が高い場合も、費用が高額になりやすいという回答がありました。

B社

忌避だとお安く対応できます。高所作業になると高所作業費用や、床下に潜り込む作業、またその際にシロアリなど、他の瑕疵内容が出た場合はご相談します。

屋根裏などの高所や足場の悪い場所での作業には、危険がともないます。床下など狭い場所では作業がしにくく、時間がかかることも多いです。

そのためこのような場合は難易度が高いと判断され、その分費用も高くなりやすいです。

③作業内容

作業内容によっても費用に差が出ます。

理由は、作業内容によってかかる時間や手間が異なるためです。

D社

侵入口の封鎖箇所が多ければ高くなりやすい。築年数とも関係してくる。

E社

作業時間が8時間以内で忌避剤をメインとした作業の場合は比較的低料金となります。

忌避剤の設置のみなど作業工数が少なく済む場合は、費用も比較的安く収まることが多いです。

現状被害は広がっていなくても、家屋に隙間が多く今後侵入されるおそれが高い場合は、予防のための侵入防止作業が増え、費用も上乗せされます。 

このように業者は「被害規模」「作業の難易度」「作業内容」を総合的に見て費用を判断しています。

費用を安く抑えるためにやるべきこと

ハクビシンの駆除費用を安く抑えるための一番大切なことは、放置をせずに早めに対策をすることです。

すでに被害が発生してしまっている場合でも、業者へ依頼するときにこれらをおこなうことで費用を抑えることができます。

  • できる作業だけ自分でおこない、難易度が高いものは業者へ依頼する
  • 事前に予算を伝えて予算内でできる作業のみ業者へ依頼する
  • 複数の業者へ見積りを依頼して比較する

業者がおこなう作業には駆除、清掃、消毒、侵入口の封鎖、建材の修繕・交換などがあります。

これらの作業のうちの一部だけを業者へ依頼すれば、その分費用は削ることができます。しかし、すべての作業が被害を止めて再発を防ぐためには大切です。

そのため、依頼しない作業は自分でおこなう必要があります。

依頼する作業と自分でやる作業を決めるときには、費用だけでなく作業の難易度も確認することがおすすめです。

例えば

  • 侵入口がたくさんあって封鎖は費用が高額だったので自分でおこなう
  • 市販の忌避剤を設置して自分で追い出し、その後、高所の侵入口封鎖だけ業者へ依頼する

などです。

見積りを取るときにあらかじめ予算を伝えておくことで、予算内で収まる作業を教えてもらうこともできます。

予算内に収まる作業を教えてもらうことができなかったときは、見積りをとったときにどの作業にいくらかかるのかを確認してください。

そして、難易度の高い作業や費用的に依頼できる範囲のみを依頼し、それ以外を自分でおこなうことで費用を抑えることができます。

また、見積りは複数の業者へ依頼し、比較して選ぶこともおすすめです。

見積り金額や作業内容については、「依頼する前に確認するべき事項」にてのちほど詳しくご紹介します。

長年被害を放置してしまっている場合は、糞尿などが大量にたまり建材の腐敗が進んでいることが考えられます。

天井が抜け落ちてしまうおそれもあるため、自分で作業ををおこなうことは危険です。

その場合は、家屋の作業は業者に任せ、庭の侵入部分に対しての清掃や消毒のみ自分でおこなうなど、危険のない範囲で作業をしてください。

業者によっては施工面積で費用が左右するため、広範囲に被害が及んでいる場合であればそれだけでも費用を抑えることにつながります。

生活110番の加盟店からも、駆除費用を抑えるために利用者側でできることとして、このような回答がありました。

▼加盟店アンケート「害獣駆除の費用を抑えるために利用者側でできることは?」

A社

早期発見、すぐ依頼してもらうことが一番大事。
何年も住み着くとフンも大量になるし高額になりやすい。

G社

天井裏で音がする、なんか臭い、をいつまでもほうっておかない事

D社

お客様が自分でわなを買って捕まえる。など。

※捕獲にはお住まいの自治体での許可が必要です。

ハクビシンの発生をそのまま放置してしまうと

「庭に糞尿をしていたハクビシンが屋根裏にまで侵入して住み着くようになった」
「家屋の建材や断熱材にまで被害が浸透して駆除以外の作業も必要になった」

など、被害が拡大するおそれがあります。

被害が拡大すると当然、費用も高額になります。放置したほうが費用が安くなるということはありません。

そのため早めの対処が必要です。

生活110番ではいつでもご相談いただけるように、24時間受け付けている無料の相談窓口がございます。現地調査や見積りも無料※で対応しておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

費用以外に知っておきたい業者依頼の流れ

実際に業者へ依頼する前には、作業の流れを知っておいたほうが安心できる方もいらっしゃるかもしれませんね。

ここからは、業者へ依頼するときの流れについてご紹介します。

業者に依頼するときの流れ
  1. 電話やメールにて相談
  2. 現地調査
  3. 見積り
  4. 依頼・作業
  5. 支払い

①電話やメールにて相談

まずは業者へ連絡をします。

業者の相談窓口は電話やメール、LINEなどが一般的です。

②現地調査

相談を受けた業者は、現地調査をして被害規模の確認や作業方法の検討をおこないます。

電話やメールで相談した時点で金額を提示される場合や、業者のホームページに駆除費用、作業内容が記載されていることがあります。

しかし実際に依頼したときの費用や作業とは相違がでる場合があるため、現地調査を依頼して見積りをとるとよいです。

③見積り

現地調査の結果をもとに、見積りが作成されます。

現地調査や見積りは無料で対応してくれる場合と費用がかかる場合があります。事前に確認してください。

④依頼・作業

見積り金額や作業内容に納得ができれば、正式に依頼し作業開始です。

作業にかかる時間は被害の状況や作業内容によって異なります。作業日を決めるときは目安時間などを確認し、時間にゆとりのある日程を選んだほうが安心です。

⑤支払い

作業が終了したら、見積りで提示された金額の支払いをして終了となります。

具体的な作業内容

被害規模や侵入口を確認した業者は、どのような作業が適切かを検討して決めます。

業者によっておこなわれる代表的な作業は、これらのことです。

  • 駆除
  • 清掃
  • 消毒
  • 侵入口の封鎖

駆除の方法は、忌避剤を使って追い出しをすることが一般的です。

追い出しをしたあとには、糞尿をされた場所や住み着かれた場所の清掃、消毒をおこないます。

侵入口の封鎖は、再び侵入されることを防ぐために必要な作業です。

実際に侵入した箇所だけではなく、今後侵入箇所となりそうな隙間についても封鎖をしたほうが被害の再発を防ぐことができて安心です。

その他にも、被害が広がり建材や断熱材に損傷があれば交換や修復作業をおこないます。

依頼する前に確認するべき事項

同じように見積りを取ったとしても、作業内容や駆除費用は業者によって異なります。

例えば、ホームページ上にはハクビシン駆除として同じ作業や金額が記載されている2社だとしても、実際に依頼すると違いがでることがあります。

理由は、業者によって基本料金に含まれる作業、保証が異なるためです。

そのため、業者へ依頼する前にはこれらのことを確認しましょう。

  • 見積りについて
  • 作業内容について
  • 保証について

それぞれの詳しい確認事項についてご紹介します。

見積りについて確認すること
  • 見積り金額はいくらか
  • 見積り金額に含まれている作業はどのような内容か
  • 現地調査のあとに見積りを出してくれるか
  • 見積り金額以外に追加で費用が発生することはないか

見積りについて確認することは、作業内容や相場と比べて費用が適切かどうかです。

先ほどもご紹介したとおり、費用は被害規模や作業内容によって異なります。

作業の手間がかからず比較的短時間で終わるときは費用が安く、工数が多いときや難易度が高いときは費用が高くなることが多いです。

例えば、庭へ忌避剤を設置するだけの作業なのに数十万円の費用がかかる場合は、高額だと判断できます。

反対に、追い出しから侵入防止、断熱剤の交換など作業工数が多いに費用が数万円で収まる場合は、安すぎます。

安すぎると中途半端な施工で終わってしまったり、作業後に別で費用が請求されたりするおそれもあるため、金額に違和感がある場合は事前に確認するべきです。

また、現地をしっかりと調査したうえで見積りを取ってくれるかどうかも重要です。

電話の概算だけでは、実際の現場と被害状況が違った場合、本来であれば必要のない作業分まで金額が上乗せされていたり、追加で費用がかかることがあり、正確な費用ではなくなります。

見積りを出してもらった際には、作業後に追加で費用が発生することがないかどうかも確認しておくと安心です。

作業について確認すること
  • 駆除後、清掃や消毒までしてくれるか
  • 侵入口の封鎖はしてくれるのか
  • 今後侵入口になりうる隙間も封鎖してくれるのか
  • 被害が広がっていた場合、断熱材や建材の交換なども対応してくれるか

ハクビシンは駆除をしたら終わりというわけではありません。

悪臭や感染症を防ぐために、発生場所の清掃や消毒も必要です。
また、追い出しただけでは再び戻ってくる確率が高いため、侵入口の封鎖も重要です。

ハクビシンは8センチメートル四方の隙間があれば侵入可能です。

封鎖口をふさいでいたとしても、経年劣化により新しく隙間ができ、そこから侵入されることも考えられます。

しかし増築や地震などなく、経年劣化のみで10年のうちに8センチメートルもの隙間が新たにできることはあまりありません。

そのため、今回の被害で侵入口として使われている場所の封鎖はもちろん、それ以外でも劣化によってハクビシンが侵入できるくらいの大きさになりそうな隙間は、予防として封鎖してもらったほうが安心です。

ただし、侵入口の封鎖ヵ所が多いほど金額は高くなることが多いため、今の家には何ヵ所くらいの侵入口があるのか、費用は1ヵ所ごとか数ヵ所ごとなのかも確認するとよいです。

被害が広がっている場合、建材や断熱材が腐敗していることもあります。

その場合、交換や修繕なども対応してくれるか、それぞれに費用がいくらくらいかかるかも確認してください。

交換や修繕には対応していないときや費用が高い場合は、その作業のみ別の業者へ依頼しなければなりません。

断熱材の交換費用についてはこちらの記事で解説しておりますので、参考にしてください。

保証について確認すること
  • 保障はついているか
  • 保証年数は何年か
  • 保障を付けるための条件はあるのか
  • 定期点検はおこなってくれるか
  • 再発した場合の作業は駆除のみか、被害箇所の修繕まで対応してくれるのか

駆除を業者へ依頼した場合、保証がついていることが多いです。しかし、保証の内容や期間は業者によって異なります。

まず保証期間については、1年〜10年で設定されている業者が多いです。

業者のホームページ上には10年保証と記載があったとしても、建物の劣化が著しいときは保証がつけられないことや年数が変わることがあると注記されている業者もあります。

そのためホームページ上に年数の記載があったとしても、現地調査後に今の家の状態であれば何年の保証がつけられるのかを確認してください。

保証期間について「3年再発されないとその後10年は被害にあわない」と謳っている業者もありましたが、調べたところ、絶対に再発しないという根拠は不明でした。

そのため、条件や費用がすべて同じであれば保証期間は長いほうが安心です。

保証の条件としては、駆除から侵入口封鎖などの予防対策まで依頼した場合のみ適応されることが多いです。

つまり、「費用を抑えるために駆除だけ業者へ依頼して侵入口は自分で封鎖した」などは保証対象外となります。

また、予防をしていない新たな隙間からの侵入についても保証対象外になることが多いです。

保証期間内の定期点検の有無も異なります。

万が一再発した場合でも、早期に発見して駆除をしたほうが被害は広がりません。

そのため無償で点検をおこなってくれる業者を選び、定期的に点検をしてもらったほうが安心です。

定期点検が保証内容に含まれていない場合、点検はオプションとなり対応してもらうと別途費用が発生することがあります。

その場合、保証期間内の点検にはいくらかかるのかも確認しておきましょう。

これらを確認することで、今の被害状況ではどのような作業や保障が必要なのか、そしてそのためには費用がいくらになるのかを確認することができます。

依頼する前に内容を理解しておくことで、その後のトラブルを防ぐことにもつながります。 

無料で対応してくれることも!自治体によるサポート内容

ハクビシンによる被害に対し、47都道府県の県庁所在地での対応を調査したところ、約2割の自治体ではサポートをしてくることがわかりました。

自治体によるサポート例
  • 自治体が派遣した業者によって捕獲器を設置してくれる(無償)
  • 自治体が駆除業者を紹介してくれる(無償 ※ただし、その業者へ依頼した際は有償)
  • 防御にかかる費用を一部補助してくれる
  • 捕獲器を貸し出ししてくれる(無償)
  • 駆除について相談にのってくれる
捕獲器の設置 東京、千葉、横浜
捕獲器の貸し出し 山形、宇都宮、千葉、横浜、岐阜、名古屋、大津
防御費用一部補助 宇都宮
被害についての相談 福井

※47都道府県の県庁所在地での対応をホームページをもとに調査したものです。
 同県内であっても県庁所在地とその他の市町村での対応は異なる場合があります。

参考:アライグマ・ハクビシン・タイワンリスによる被害にお困りの方へ 横浜市 環境創造局
参考:有害鳥獣対策のわな貸出や被害防除などの費用を補助 宇都宮市役所
参考:アライグマ・ハクビシンについての注意事項 福井市役所

サポートを受けるためには条件も設けられており、満たす場合に限り対応してもらうことが可能です。

自治体から派遣された業者が無償で捕獲器を設置してくれる場合でも、清掃や消毒、侵入口の封鎖などは別途料金が発生することが多いです。

そのため業者に対応してもらう場合は、どこまでの作業をしてくれるのか確認しましょう。

自治体から紹介を受けた業者が、その地域でもっとも優良な業者とは限りません。

費用が自己負担の場合は、他の業者と費用や作業内容を比較して検討することがおすすめです。

捕獲をするなら事前に申請が必要

自治体から捕獲器を借りて捕獲するときは、貸し出しの申請とは別で事前に捕獲許可の申請をし、許可を得なければなりません。

ハクビシンは鳥獣保護管理法によって保護されているため、むやみに傷つけたり捕獲したりすることは禁止されています。

違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるおそれがあります。

捕獲許可を得るためには、所定の鳥獣捕獲許可申請書に必要事項を記入して提出してください。

ここでは愛知県名古屋市を例として、ハクビシンの捕獲申請手順についてご説明します。

▼愛知県名古屋市 鳥獣許可申請手順

≪申請手順≫

鳥獣捕獲等許可申請書をダウンロード、もしくは窓口で受け取ります。

ダウンロードは名古屋市のホームページよりおこなうことが可能です。
窓口であれば下記の農政担当窓口にて受け取ることができます。

  • 緑政土木局都市農業課
  • 北区(楠支所)
  • 西区(山田支所)
  • 中川区
  • 港区(南陽支所)
  • 緑区
  • 守山区
  • 天白区

鳥獣捕獲許可申請書に必要事項を記入し、緑政土木局都市農業課へ提出をします。

記入する内容
  • 申請者情報(住所、氏名、電話番号、生年月日、職業)
  • 捕獲をする害獣の種類と数
  • 捕獲実施期間
  • 捕獲器を設置する場所
  • 捕獲方法
  • 捕獲後の処置
  • 被害内容

申請は、捕獲をおこなう本人がする必要があります。

申請をする際、申請書に記載のある申請者情報との本人確認をおこなうため、身分証明書の提出が必要です。

郵送にて提出する場合は、身分証明書の写しと簡易書留分の切手が貼られている返信用封筒を同封してください。

身分証明書の写しは、許可証が送付されるときに返送されます。

許可がおりれば、1週間程度で許可証が発行されます。

参考:野生鳥獣の違法捕獲の防止 環境省
参考:鳥獣捕獲申請にあたっての注意点 名古屋市
参考:鳥獣捕獲等許可申請書 記入例 名古屋市

駆除剤を使えば自分で駆除することもできる

ハクビシンが苦手とするにおいの忌避剤を使えば、自分で追い出すこともできます。

ハクビシンが苦手としているにおい
  1. 木酢液
  2. 唐辛子
  3. 天敵(オオカミなど)のにおい など

これらはハクビシンが苦手としているにおいです。

これらのにおいを使った忌避剤をハクビシンが発生している箇所に設置することで、嫌がり逃げていくことがあります。

ただし、効果は一時的なことが多いです。そのため、再び侵入されないための対策も必要です。

再び侵入されないための対策

・侵入口をふさぐ
 ハクビシンは8センチメートル四方程度の隙間があれば侵入できます。
 壁や屋根にできてしまった隙間は金網などで塞ぎ、侵入できないようにしてください。

・餌となるものを放置しない
 ハクビシンは雑食性のため、鳥類や昆虫、ペットフード、野菜や果物など、なんでも食べます。
 生ごみやペットの餌、農作物などは餌として食害されることが多いため、放置せず片付けてください。

・雑草や枯葉などは片付ける
 雑草が生い茂っていたり枯葉がたまっていたりする場所は、ハクビシンにとって身を隠す最適な場所です。
 隠れられる場所をなくすために、生い茂っている雑草や周辺の排水溝に溜まっている枯葉は片付けてください。

・庭木の枝は剪定しておく
 ハクビシンは木登りが得意です。
 家の近くの庭木に登って、屋根や壁の隙間から侵入することがあります。
 そのため、屋根裏やベランダにつながる庭木の枝は剪定してください。

参考:ハクビシンの被害を防ぐために 東京都足立区

おすすめの忌避剤や自分でできる侵入防止対策については、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

ハクビシン被害はすぐに広がる!放置の危険性

ハクビシンの発生をそのまま放置していると、被害はどんどん広がります。

ハクビシンが発生することによる被害には、これらのことがあります。

ハクビシンによる被害

・住宅汚染
 ハクビシンが住み着いて糞尿をすると、その箇所にシミができることがあります。
 糞尿により建材が腐敗することで、家屋の耐久性も落ちてしまいます。 
 さらに、シロアリの発生などの二次被害にもつながりやすいです。

・悪臭
 ハクビシンは溜めフンをする習性があります。
 糞尿をされると強烈な悪臭を放ちます。

・騒音
 夜行性のため、夜中に走り回る、鳴き声がするなどの騒音をおこします。

・食害
 農作物やゴミ、ペットの餌などが荒らされることがあります。

・健康被害
 糞尿によって発生したダニの死骸からアレルギー症状を引き起こすことがあります。

 ハクビシンは感染症をを持っていることがあり、直接個体に触れていなくても糞尿から感染するおそれがあります。
 感染症は糞尿に群がるハエによって媒介することも考えられるのです。 

今起きている被害は庭のフンだけだとしても、そのまま放置していると家屋に浸入され住み着かれることも考えられます。

住宅汚染感染症などの危険性があるだけでなく、被害が深刻化するとその分駆除費用も高くなります。

そのため、ハクビシンが発生したら放置せず、早めに確実に駆除することが大切です。

人に感染するおそれのある感染症例(タップ・クリックで開きます)

・トキソプラズマ症
感染をしてもほとんどの場合は無症状です。
しかし発症すると、発熱や倦怠感、リンパ節が腫れ上がるなどの症状を起こします。
免疫不全の方は、肺炎や脳炎など症状が悪化しやすいです。
また、妊娠中であれば胎児にまで感染しやすく、流産してしまうこともあります。
参考:トキソプラズマ症 NIID 国立感染症研究所

・レプトスピラ症
軽症の場合はだるさや寒気、のどの痛みなど風邪のような症状を起こします。
重症になると、黄疸や肝障害にまでつながります。
参考:レプトスピラ症 NIID 国立感染症研究所

まとめ

ハクビシン駆除にかかる費用は、5万円未満で収まる場合や30万円以上かかる場合など金額に差があります。

費用が決まるポイントは3つです。

  • 被害規模
  • 作業の難易度
  • 作業内容

そして費用をなるべく安く抑えるためには、早めの対策がもっとも大切です。

ハクビシンの駆除について自治体に相談することや、自分で対策をすることも可能です。

しかし、すべてを安心して任せるには業者へ依頼することが得策です。

費用はかかりますが、業者であれば駆除から侵入防止対策まで対応してもらうことができます。

生活110番では、ハクビシン駆除に対応している加盟店が多数あり、状況にあわせてご紹介しています。

現地調査や見積りも無料※で対応しておりますので「被害がどれくらい広がっているのか知りたい」「駆除にいくらくらい費用がかかるのか知りたい」という方もお気軽にご相談ください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

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